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Aソ連型インフルエンザウイルスが大流行!(2ページ目)

Aソ連型インフルエンザが流行し始めています。これまではほぼロシアからの漁船が寄港する北海道で見られたもの。本州には免疫を持っている人が非常に少ないので、今年は大流行する可能性があります。

西園寺 克

執筆者:西園寺 克

医師 / 感染症・健康情報ガイド

インフルエンザウイルスワクチンは有効!

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インフルエンザウイルスワクチンはAソ連型にも有効です!
インフルエンザウイルスワクチンは、A型とB型を対象としています。ウイルスの中でもC型は症状が軽いので、予防接種の対象となっていません。

インフルエンザワクチンは3種の成分。Aソ連型とA香港型とB型のウイルス成分が入っています。つまり大流行が危ぶまれているソ連型にも、予防接種は有効ということになります。

残念ながらワクチンを接種しても抗体があがってくるのには1ヶ月程度必要です。また、ワクチンでできる抗体は血中にウイルスが入った場合には有効ですが、侵入経路の呼吸器の粘膜で安定な抗体ではありません。感染成立を予防できる効果までは期待できません。

さらなる予防には使い捨てマスクと使い捨て手袋

受験生にとって年末年始は勝負のとき。Aソ連型に限らず発症すると高熱が続くインフルエンザウイルス感染をなんとか予防したいですね。

インフルエンザウイルスは、難しく言えば感染した人の呼吸器からの飛沫感染。簡単にいえば、くしゃみや鼻水に潜んでいます。まずは、マスクを着用しましょう。飛沫感染のやっかいな点は、感染した人がその場にいなくても、知らないうちに飛沫、例えば鼻水に触れてしまって、その手を顔に持っていった場合でも感染してしまう点です。

病院では感染予防には、マスクだけでなくて手袋を着用を薦めています。加えて消毒薬による手指の消毒を推奨しています。医療関係者と違って一般の人は消毒薬までの使用は不要ですが、人ごみにでかける時には使い捨ての手袋の使用を薦めます。

ラテックスアレルギー防止にニトリルグローブを!

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ラテックスを使っていない(ラテックスフリー)手袋を使いましょう!
何かと天然がもてはやされますが、使い捨ての手袋に限っては天然ゴムは要注意。いわゆるラテックスアレルギーの原因となります。ラテックスではなくて合成製品の手袋をお薦めします。

安価で入手出来る物は一般にはニトリルグローブと呼ばれています。外国製品の場合だと少し大きめですので女性はS、男性はMで大丈夫と思います。手袋をした状態で手洗いやアルコール消毒をしても問題ありません。手袋をして出かけた場合は帰宅時にできれば家に入る前に手袋をはずして家の外で手袋を捨てましょう。インフルエンザを初めとした病原菌を家に持ち込むリスクを減らす事ができます。


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