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硫化水素に巻き込まれず逃げる方法

硫化水素の作り方が広まり、自殺や事故が頻発しています。巻き込まれないために、硫化水素の特徴や逃げ方について解説します!

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素人向けの硫化水素の作り方のようなものが広まったようで、今年に入ってから硫化水素による自殺と巻き添えの被害が頻発しています。自殺者3万人の時代とも言われていますが、素人が猛毒を安易に作ろうとするのは危険ですし、二次被害の規模も甚大です。今回は、硫化水素の特徴と被害を防ぐ方法をご紹介しましょう。

【CONTENTS】
Page1:そもそも硫化水素って何?
Page2:重要なのは「硫化水素の匂い」を無視しないこと
Page3:硫化水素自殺が起きたらどう逃げればよい?

そもそも硫化水素って何?

地底
自然の硫化水素は地下に眠っています
温泉地などで観測されることもありますが、天然で毒性の高い硫化水素は、地底深くに閉じ込められています。生物の起源と推定されている微生物は、大昔は硫化水素で生命を維持していたと考えられているそうです。今でも海底火山から噴出する硫化水素で生きている生物がいます。

しかし酸素を吸って生きている地上の生物のほとんどは、高濃度の硫化水素を解毒することができません。濃度の濃い硫化水素を吸ってしまった場合は、細胞の中のミトコンドリアがエネルギーを作れず、窒息してしまったり、助かっても脳に重い後遺症を負ってしまうことがあります。

もっとも身近な硫化水素は口臭の元?

口臭
不快な口臭……実はこの成分も硫化水素なのです
幸いな事に、危険なのに臭いのない一酸化炭素などと違い、硫化水素は独特の異臭を持っています。最も身近な硫化水素は、なんと私たちの口の中にあります。溜まった歯垢の中で細菌が作り出す揮発性のガス。この成分の一つが硫化水素なのです。

ひどい悪臭と言われる硫化水素のイメージも、強い口臭からイメージできるかもしれませんが、口の中には他にも色々な成分があるので、口臭=硫化水素の匂いではありません。大量になると猛毒の硫化水素が口の中にあるというのも、奇妙な感じがしますね。

>>次ページでは、硫化水素の危険性と匂いの見分け方をご紹介します。>>

更新日:2008年05月01日

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