最近「再生医療」っていう言葉を新聞やニュースでよく耳にしますよね。でも、再生医療って一体何で、なにがそんなにすごいのでしょうか?
<CONTENTS> |
| トカゲの尻尾も再生します |
もともと「再生医療」とは、大きな意味では、使えなくなったり老化したりした体の一部を言葉の通り、「再生」させて蘇らせようという医療のこと。具体的には、火傷で傷ついた皮膚の代わりに、人工皮膚や自分の皮膚を培養した物を使ったりする治療や、白血病患者さんに骨髄移植したりする治療が有名です。広い意味では、義足なんかも再生医療に含まれます。
ちなみに女性のキレイを求める美容外科領域にも「再生医療」は応用されており、例えばしわ対策にも再生医療が関係しているのです。詳しくは
こちらへどうぞ。
今トピックになっているのがiPS細胞(人工多能性幹細胞)やES細胞(胚性幹細胞)。こういった細胞は何にでも分化できる(どんな臓器にでもなれる)細胞のことです。
簡単なイメージを言えば、iPS細胞やES細胞とは、赤ちゃん細胞のこと。ヒトの細胞にも赤ちゃん細胞から大人の細胞まであるのです。赤ちゃん細胞もだんだん成長するにつれて役割が決まって、例えば「肝臓の細胞」といった役割のはっきりしたオトナの細胞になるのですが、最初は何にでもなれる(=どんな臓器にでもなれる)可能性があるのです。だからこそiPS細胞やES細胞は何にでも応用できるのでは?と期待が高まっているのですね。人間でも赤ちゃんのころはどんな職業にもなれる可能性があるけれど、成長するにつれて職業が限られてくるのと一緒です。
ちなみに、この「何にでもなれる」という特徴のことを、専門用語で「多能性」といいます。iPS細胞やES細胞は「万能細胞」というニックネームで呼ばれることもありますが、正確には「多能性細胞」です。
次のページでは「なんでiPS細胞やES細胞が注目を集めているの?」 についてお伝えします>>