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二世帯住宅で暮らす/【提案】二世帯住宅の間取り・プランニング

生活リズムのずれに配慮した住まい

ライフステージや、生活リズムの違いについて書いた前回に続き、今回はそのような生活リズムのずれに配慮して、どのように住まいを作ればいいのかを解説します。

提供:旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
松本 吉彦

執筆者:松本 吉彦

二世帯住宅で暮らすガイド

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前回の記事ではライフステージや、親同居による生活リズムの違いについて書きました。二世帯住宅における生活リズムのずれとは何なのか実態を掴んでいただけたのではないかと思います。今回はそのような生活リズムのずれに配慮してどのように住まいを作ればいいのかを書きたいと思います。

二世帯住宅の基本は「遮音への配慮」

生活リズムの違う二世帯は、遮音配慮が重要
前回の記事を少しおさらいします。
子世帯の生活は、専業主婦世帯では、子供が生まれると生活リズムが急激に早まり、19時以前に夕食をとる世帯が7割超に。一方夫の帰宅は21時以降の世帯が半数を超え、夕食時間が分散する世帯が8割にもなります。リタイア期に生活リズムが再び早まり、子どもが独立して夫婦2人の生活になるまで夕食の分散は続いていました。幼児期の子を持つ夫の半数以上が「21時以降に帰宅することがある」のに対し、親世帯の世代であるリタイア期の夫婦は約6割が23時までに寝ていました。

二世帯の場合、親世帯の就寝後に子世帯の夫が帰宅し、食事することも珍しくないと思います。このように二世帯で生活リズムがずれている場合、最も重要なのは世帯間の遮音配慮です。遮音配慮については、以前「親子両世帯を分ける知恵・つなぐ知恵」(2)(3)」でも触れましたので、そちらを見ていただくことにして、今回は家族間の生活リズムのずれがどのように住まいのあり方に反映するのかを見ていきたいと思います。

リビングダイニングは
生活リズムのずれた家族が集まる場に

LDKは、家族が時間を共有する場となっている。
多くの場合ダイニングは、家族揃って食事するシーンを想定して設計されてきたと思います。しかし子育て期は、家族全員が一緒に夕食をとる割合は2割程度に過ぎません。

ところが、他の家族の夕食時にリビングダイニングに「ほとんどいる」「ときどきいる」とした回答は合計で8割以上ありました。そして夕食が分散している学齢期の家族が夜9時以降、LDKで何をしているかをたずねると、専業主婦世帯では食事が約7割あり、同時に新聞・雑誌・読書やパソコンも約7割を占めています。また、アイロンや洗濯物をたたむといった妻の家事、勉強やゲーム等の子に関係する行為もこれに続いて多くなっています。夕食が分散する子育て期では、ダイニングテーブルで食事しているとき、平行して多様な行為が行われていることになります。それぞれの行為がどこで行われるか、そのコーナーを考えていく必要があるでしょう。例えば「小学生の約85%が、居間・食堂で勉強する!」で紹介した、こもり感のあるNEST空間をダイニングに隣接させてつくることを考えてみてはいかがでしょうか。

共働き世帯の場合も同じく多様ですが、TV、新聞といった「くつろぎ系」の行為が少なく、家事、調理、仕事といった「はたらき系」が多い傾向があり、忙しい生活がうかがえます。こうした忙しい世帯ほど、LDKで家族が一緒に居られる時間は貴重ではないかと思います。

TVがトップだが、パソコンや食事も7割近い。家事、宿題、仕事など行われる行為は実に多様。


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