癌(がん)/がん予防法

オトナなら知っておきたいお酒とがんの関係

酒は百薬の長と言われますが、それは、適量をまもってこそのお話。お酒の飲み過ぎが体に悪いことは、みなさんご存じの通りです。では、お酒のがんとの関係はどうでしょうか?

狭間 研至

執筆者:狭間 研至

医師 / 癌ガイド

酒は百薬の長か、はたまた体に毒か

酒は百薬の長?
お酒の飲み過ぎは体によくないとは知っているけれど、酒は百薬の長とも言います。がんとお酒の関係は、どうなっているのでしょうか
晩酌という言葉がありますが、仕事を終えた後、自宅でお風呂上がりにプシュッと缶ビールの蓋をあけ、ぐびぐびっと飲む瞬間がたまらない!

確かに、1日のストレスがすーっと消え去っていくようで、かなり魅力的なものではあります。

その一方で、飲み過ぎの傾向が有る友人や家族に、「体に悪いよ」とアドバイスをした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

酒は百薬の長とも言いますし、どうやら、お酒には二面性があるようです。

今回は、オトナなら知っておきたいお酒とがんの関係についてお話しします。

お酒の効用

お酒の効用
お酒の良い面は、どんなところでしょうか。自分自身の経験を振り返ってみると気がつくことも多いですね。
お酒の第一の効用は、やはり、リラックスできることでしょうか。適量のお酒は、交感神経の緊張をゆるめ日頃のストレスから解消してくれます。

お酒をおいしく頂いた夜は、ぐっすり眠れて、すっきりしたという経験は、誰しもお持ちではないかと思います。

そのほかに、末梢の血管を広げて全身の血行をよくします。特に冬場は、お酒を飲むと手足の先がぽかぽかしてきますね。腎臓の血流もよくなるために、尿の量も増え、体から老廃物が体外に排出されていきます。

このように、酒には、まさに百薬の長と呼べる作用があります。

ただし、ナイトキャップとしてのお酒は、要注意。お酒には依存性がありますから、どんどん量が多くなり、過度の飲酒は覚醒作用がありますので、眠れなくなっていきます。睡眠障害には、お医者さんに相談して睡眠導入剤の服用も検討することをおすすめします。

次のページでは、お酒とがんとの関係についてお話します。
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