注目のタワーマンション・大規模マンション

更新日:2006年02月27日

新駅誕生で供給ラッシュ 武蔵小杉に注目

武蔵小杉では、横須賀線の新駅が誕生!現在でも7路線の乗り入れのあるターミナル駅が更に便利に。合わせてほぼ同時期に再開発計画が進行中。延べ約4千戸規模の住宅供給ラッシュ。開発の特徴をレポートします。

武蔵小杉周辺地区模型
中原区役所1階ロビーに展示されている、小杉駅周辺地区の開発模型
神奈川県エリアの中で、武蔵小杉は、通勤利便性の高い、住みやすい街として、屈指のエリアではないでしょうか。元来東急東横線で、横浜と渋谷の間で結ばれたフットワークの良い駅。JR南武線で、メーカーの研究所や工場の多い、川崎-立川間もダイレクトに行ける場所です。

最近の動向を見ても、南北線、東急目黒線、都営三田線への乗り入れや、みなとみらい線開通に伴う東急東横線の元町方面への直通運転など、利便性が大きく上がった駅だといえます。

昨年4月に川崎市とJR東日本が横須賀線の新駅を武蔵小杉に新設することに合意しました。2009年度中の開業を目指して計画が進行しています。同時に、駅前の企業のグランド跡地や、工場跡地などを含む約88ヘクタールの「小杉駅周辺地区」が、特定地区に指定され、大規模な再開発事業が進行中です。民間の活力を中心とする開発区域内では様々な事業主によるマンションの開発も予定されています。マンション開発の注目のエリアとして紹介します。

(参考)武蔵小杉からの各駅へのアクセス(所要時間)
■東急東横線利用 
・渋谷13分(特急利用)
・横浜14分(特急利用)
・自由が丘4分(特急利用)
■東京メトロ南北線利用
・目黒18分
■JR南武線利用
・川崎11分


ハードとソフトを重視 短期間に集中して開発

横須賀線
横須賀線の新駅予定ゾーン。駅前広場も設けられる
全体計画で見るとかなり広範囲にわたる開発エリアですが、もともとターミナル駅でインフラの整った場所。中原区役所が駅前にあり、等々力緑地も控え、既に生活の拠点としては充分なエリアである武蔵小杉周辺。「民間活力を活かした魅力ある広域的な都市拠点」として開発計画も比較的短期間に、ハードとソフトの部分を備えていく計画です。

ハード面では、横須賀線の武蔵小杉駅の新設がまず挙げられます。現在の南武線と横須賀線が交差するあたりから、新駅のホームが2009年度に完成の予定。横須賀線と南武線を通路で結び、そのまま現在の南武線の改札まで行けるようになります。

渋谷や恵比寿、横浜、川崎といった商業拠点へのアクセスが良かったエリアが、更に増して品川や新橋、東京方面へのアクセスが良くなることで、今以上に行動範囲が広くなることは間違いないでしょう。また開発エリア内の幹線道路綱島街道も、現状の2車線から4車線に拡幅されます(現在工事中)。

ソフト面では、都市再生機構がコーディネーターとして参画し、調和した景観をとることが挙げられます。様々な事業者による開発が進行する中で、調和した景観が担保されるのは喜ばしいことでしょう。中にはホテルの低層部分に消防署が併設されるプロジェクトもあり、公共施設と一体になった開発計画が垣間見れます。


多くの事業主体が参画 多彩な開発

武蔵小杉グランド地区
武蔵小杉駅前グランド地区の工事中の現地。公共施設や商業施設も入る予定
開発の事業者や規模を紹介すると、

■新丸子東地区:レジデンス・ザ・武蔵小杉
(リクルートコスモス、明豊エンタープライズ 389戸)
■武蔵小杉駅前グランド地区:パークシティ武蔵小杉
(三井不動産、三井都市開発、新日石不動産 1437戸)
■中丸子2-1街区:THE KOSUGI TOWER
(伊藤忠都市開発、東京建物、ジョイント・コーポレーション 689戸)
■中丸子1街区:鹿島建設(1100戸)
■中丸子2-2街区3街区:オリックスリアルエステート ハウスメイドパートナーズ(115戸、146戸)
※分譲未決定の物件も含む

他にも、南口地区東街区、南口地区西街区、など再開発計画が進行中です。上記の計画戸数だけでも、約4000戸規模の住宅の供給があり(賃貸も含む)一つの大きな街が出現することになるでしょう。既に年初から上記3物件の販売がスタートしています。

デザイン性の高いタワーマンションから、板状型の大規模マンション、公共施設が中に入るものまで顔ぶれは多彩。それぞれ住戸タイプも多いため、予算や志向に合わせてかなりの選択肢がありそうです。


景観が担保されるメリット

駅前再開発は地権者が多く、計画が持ち上がっても進みにくいケースが多いといわれます。企業の保有地が多く、比較的開発がしやすかったのも、ここまでの規模になった要因と思います。例えば、武蔵小杉駅前の東京電力の変電所も景観に配慮し、将来地下に移設される予定です。計画が同時進行な分、街として武蔵小杉の魅力が上がることも、このエリアを検討する、大きな要素です。

以前ニュータウンの駅前の区画整理地の中で、細長いビルが建ち並んでいるのを見たことがあります。見るからに地権者の持分に持ち主の意向で建てられた景観が広がり、エリア全体の統一がされておらず、残念に思いました。

ほぼ同時期の分譲スタートということもあり、それぞれのデベロッパーも競合物件に勝る企画を提示しています。企画を競い合う中で誕生する物件群の中に住まうのも大きなメリットといえるでしょう。今年の注目エリア武蔵小杉を検討してみてはいかがでしょうか。
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岡本 郁雄

不動産にまつわるトレンド情報を常にウォッチ。第一線で活躍し続けるコンサルタント。

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