アトピー性皮膚炎/アトピー性皮膚炎の症状・原因・検査法

妊娠中は湿疹やアトピーがひどくなる?(2ページ目)

妊娠中に湿疹が出てくる場合があります。「妊娠性痒疹」や「妊娠性疱疹」と言います。痒い湿疹で、アトピーがあるとひどくなる場合はあります。今回は妊娠での湿疹について説明します。

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド

治療方法

塗り薬が中心になります
出産後に自然とよくなることが多いのですが、つらい症状を取るために治療をします。しかし、妊娠していると、内服薬はなかなか使用できません。特に、生理や妊娠が喘息悪化?! でも説明しましたが、抗ヒスタミン薬の内服は、避けた方がいいでしょう。

そのため、抗ヒスタミン薬やステロイドの外用薬を使用します。

後は、普段からのケアとしてできることを取り入れていきましょう。

■スキンケア
妊娠していると入浴は大変ですから、せめて、シャワーだけでもしましょう

まずは、普段のスキンケアで皮膚を清潔に保つことが重要です。石鹸などで肌をきれいにしましょう。また、入浴は大変ですから、シャワーだけでも効果的です。

■日焼けに注意
シミやソバカスを増やさないためには、日焼けをしないことが重要です。メラニンは日焼けで増えます。そのため、紫外線対策は必要です。もちろん、適度な日光は、ビタミンDを活性化するために必要です。妊娠すると、カルシウムが不足気味になり、骨に影響しますから、そのためにも適度な日光は必要になります。

■肌へのケア
肌に必要な成分、ビタミンCなどを含む緑黄色野菜をできるだけとるようにしましょう。妊娠中は貧血気味になりますので、鉄分を含むもの、レバー、貝類、ほうれん草などをとるようにしましょう。

普段から、お肌へのケアをしておきましょう。妊娠中の湿疹が、なかなか薬が限られますので、医療機関で相談してください。


豆知識
メラニン:人体における色素。紫外線刺激で、皮膚においてチロシンが、チロシナーゼと呼ばれる酵素によって、メラニンが作られます。メラニンによって肌の色が決まり、紫外線から皮膚を防御する。




<参考リンク先>
ひょっとして手湿疹? 冬場のひどい手荒れ
夏のダメージ肌をケアする5つの鉄則!
ダメージケアより予防が大事! 紫外線対策
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