糖尿病予備軍の食事法

更新日:2004年06月25日

動脈硬化を防ぐキーワード 『運動』とアルギニンとビタミン

アミノ酸ダイエットのお陰で『アミノ酸』も改めて有名になりましたが、お寒い知識にも出合います。アミノ酸には20種類あって……なんていう文章を呼んだことはありませんか?


アミノ酸ダイエットのお陰で『アミノ酸』も改めて有名になりました。今回は、動脈硬化を防ぐキーワードとして、運動とアミノ酸のひとつアルギニンについてお話いたします。


生物のからだをつくるタンパク質は特徴ある20種類のアミノ酸から

生物のからだをつくる蛋白質は…
生物のからだを作る蛋白質は20種類のアミノ酸から構成されています
有名になってきたアミノ酸ですが、時々お寒い知識にも出合います。アミノ酸には20種類あって……なんていう文章を読んだことはありませんか?

もちろん、これは間違いです。アミノ酸とは、ある定義された構造を持つ有機物のことで、私のいささか古い知識でも100種類弱のアミノ酸があるはずです。たとえばTVコマーシャルでおなじみの『タウリン』もアミノ酸のひとつですが、タンパク質を構成するアミノ酸ではありませんね。生物のからだをつくるタンパク質は特徴ある20種類のアミノ酸からできているのはご承知のとおりです。


必須アミノ酸の一つアルギニン

いま話題のアルギニンもタンパク質を構成するアミノ酸です。タンパク質を構成するアミノ酸にはからだが自ら作ることができるアミノ酸と、食べ物から取らなければならない必須アミノ酸とがあります。

この『アルギニン』は成長期の子供にとっては食べ物から補充しなくてはならない必須アミノ酸ですが、大人になるとそうではなくなる面白いアミノ酸です。

ドリンク剤に『アルギンZ』というのがありましたが(今もあるのかな?)、あの宣伝を見るたびに『精力』なんていう、わけの分からない言葉を思い出したものです。

アルギニン(アミノ酸)はオトコの『精液』の中に特出して多く含まれる成分である……こんなことを勉強したことがあるからです。


今、改めて注目を浴びるアルギニン

一酸化窒素の原料は『アルギニン』
運動は、血管を柔かくする一酸化窒素を合成する酵素活性を高めます。この、一酸化窒素の原料が『アルギニン』です。
いま改めて『アルギニン』が注目されています。
クルマの排気ガスに含まれる窒素酸化物『NOx』は大気汚染の元凶ですが、そのひとつの一酸化窒素『NO』が血管を拡張して血圧を下げる物質だと知った時は世界中の人が驚いたものです。

研究者(複数)はこのことでノーベル医学賞を授賞しました。
からだが必要に応じて放出する『NO』の原料になるのがアミノ酸の『アルギニン』なのです。ノーベル賞のLouis J.Ignarroが言うのですから間違いありません。

Ignarro教授が率いるUCLAデービス校医科大学院(アメリカ)の研究者の発表によると、『適度の運動が動脈硬化を防止するのは、運動が血管を柔かくするNO(一酸化窒素)を合成する酵素の活性を高める』からだそうです。

適度の運動をさせたマウスにサプリメントとしてL-アルギニンとビタミンCとEを投与したところ、遺伝的に高コレステロール血症になりやすいマウスでも明らかに動脈硬化が抑制されたのです。運動ゼロのサプリだけでも効果がありました。
[Proceeding of the National Academy of Science, 5月24日号、2004]

Ignarro教授のアドバイスは、『マウスにいいことはヒトにもいいのだ』そうです。
適度の運動と低脂肪食、そしてL-アルギニンとビタC、ビタEのサプリ摂食が教授のお薦めです。
*関連リンク*
  • 抗酸化ビタミン剤と糖尿病
  • 運動療法
    • 印刷する
    • ブックマークする
    • 携帯に送る
    • ブログに書く

    あわせて読みたい

    この記事の担当ガイド

    写真

    河合 勝幸

    38歳で2型糖尿病と診断され、糖尿病歴30年以上。セルフコントロールを徹底し、無事に乗り切っておりま…

    続きを読む

    ガイドからのお知らせ

    メルマガ登録

    【健康・医療メルマガ】健康づくりのヒントと、心と体の気になるお悩みに関する情報が満載!あなたやご家族の健康管理に役立つ情報をお届けします。

    ショッピングカタログ

    All About モバイル

    QRコード

    All Aboutがケータイで読める!

    オススメ記事をメールでチェック

    知識・経験を生かして、記事を書いてみませんか?