
糖尿病というとEDが心配ですね。でも、こんな人がいたのです。
皆さんはHG ウエルズ(英. 作家 1866-1946)といえばどんな人物を思い浮べますか? まず、SF作家として有名ですね。ご存知「透明人間」「タイムマシーン」や、数年前にスピルバーグ監督がリメイクした映画「宇宙戦争」など、80余りの作品を残しています。今日はそんな彼の「1型糖尿病患者」としての一面をご紹介します。糖尿病=EDではないのです。
1型糖尿病だったウェルズ
あまり知られていないかもしれませんが、ウエルズは、かのロビン・ローレンス博士が進めていた糖尿病専門病院の建設計画にかかわっていました。当時、ローレンス博士がいた糖尿病外来は、2500人を超える患者ですでにパンク状態だったのです。1933年、ザ・タイムズ紙上で建築資金の募金を呼びかけたウエルズの手紙は後世に残るものとなりました。
この中で「まだ糖尿病者のための団体もない」と訴えたこともあって、後に英国糖尿病者協会(現 Diabetes UK)となる「ザ・糖尿病者協会」が設立されることになりました。ウエルズが代表者、ローレンス博士が理事長に就任です。
実はウエルズは1型糖尿病で、ご同病のローレンス博士が主治医だったのです。同協会の医師と患者の緊密な協力体制は創立以来の伝統ですね。
意外な一面! 男としてのウエルズ
でも、私が惹かれるのは立派なウエルズ氏ではなく、1型でありながらEDなんか恐れずに奔放に生きたその人生にあります。
本妻に2人、別々の愛人に1人ずつの子供がいました。昔、女性を守る「産児制限」運動でウーマン・リブの勇名を馳せたサンガー夫人も元カノの1人です。20世紀初めのアメリカで受胎調節を提唱することは重大な法律違反だったので、サンガーは偽名を使って、欧州へ逃げていたのです。
さて、本妻と死別した60歳の頃、彼は若いD女と恋に落ちます。そこで彼は彼女を情熱的に愛し、自分がかって知らなかった性的能力の持ち主であることを発見しました。
「生れてはじめて私は自分がとんでもない野郎、驚くべき達人であることを知った。カザノヴァだって私の足下にも及ばないだろう」とウエルズは書いています。66歳の時にB女と出会います。ウエルズは最後までラブラブだったのですよ。当時のインスリンはウシかブタだったのでしょうが、もしかするとウエルズは「ウマ」を入手してたのかな?(直面目に考えないでね!)