高血圧ワクチンとは?
家庭で血圧を計測する場合には、実測値に5mmHg程度プラスして目安にしてください |
血圧上昇に関わる物質の1つ、アンギオテンシン
適度なアルコール摂取によって動脈硬化の進行を遅らせることが可能です |
アンギオテンシンは肝臓などで作られるレニンという物質がアンギオテンシン1(ローマ数字で1)となり、主に腎臓から分泌されるアンギオテンシン・コンバーティング・エンザイム(略してACE)という活性化酵素によってアンギオテンシン2(ローマ数字で2)となることで血管が縮む作用が現れるようになります。活性化したアンギオテンシンが作用するための受け口であるアンギオテンシン受容体に付着すると、体内で血圧上昇作用が生じることになります。
実際の臨床でも、活性化酵素を阻害してアンギオテンシンを活性化させないためのACE阻害薬、アンギオテンシン受容体に作用するARB(アンギオテンシン受容体阻害薬)といったものが降圧薬として広く応用されています。ちなみにアンギオテンシンという名前の由来は、アンギオ(血管)・テンシン(tension:収縮、緊張)の通り、血管を収縮させ血流の抵抗を増すことで血圧が上昇する作用からきています。
次のページでは高血圧ワクチンの効果と、生活習慣に関わる今後のワクチンへの期待についてご紹介します。