文章:西川 敦子(All About「介護」旧ガイド)
眠っている間に、呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」。不整脈、高血圧、心不全、糖尿病など、さまざまな病気を誘発し、突然死の原因にもなる怖い症状です。そればかりではありません。じつは、睡眠時無呼吸症候群の人は、老年期に入ると痴呆になりやすいのです。
いったいなぜ、睡眠時無呼吸症候群が痴呆を招くのでしょうか?
眠っているときは誰でも、気道(肺への呼気、吸気の通路)が狭くなりがちですが、睡眠時無呼吸症候群の人は、肥満や扁桃の肥大などにより、
気道がさらに閉塞しています。このため
瞬間的な窒息状態が、多いひとでは一晩に500回以上も起こってしまうのです。
体内の酸素濃度が極端に落ちると、
血圧が上昇します。その結果、
血栓が脳の抹消血管に詰まり、脳梗塞が起こります。または無呼吸時におけるホルモン分泌異常により、脳血流障害から脳梗塞が生じることも。小さな脳梗塞でも多発すれば、やがて脳にとっては大きなダメージに。こうして
脳血管性の痴呆症状があらわれるようになるのです。
●睡眠時無呼吸症候群ではありませんか?
該当項目のある人は要注意!
「寝ているとき大きないびきをかいている」と言われる
朝起きたとき頭痛がする
睡眠が浅く、疲れが残っており熟睡した感じがしない
日中、眠気を感じることがよくある
「就寝中、息が止まっているような時がある」と言われる
太り気味だ
夜、動悸で目が覚める
悪い夢を見る
●こんな人も気をつけましょう
アルコールが大好き
アレルギー性鼻炎である
花粉症である
副鼻腔炎である
扁桃肥大である
高血圧症である
糖尿病である
●睡眠時無呼吸症候群を予防するには一番の予防法は、
生活習慣を見直すこと。タバコの吸い過ぎは血液中の酸素濃度を低下させ、咽喉頭部の炎症につながることもあります。また、アルコールの好きな人はお酒を控え、太りすぎの人は減量することも大切。このほか仰向けに眠っていないかどうか普段、服用している薬に原因となる副作用がないかどうかなどをチェックしましょう。
●睡眠時無呼吸症候群が疑われたらすぐに専門医に受診を!適切な治療を受ければ痴呆を食い止めることもできます。
いびきと睡眠時無呼吸症候群全国の診療施設一覧が検索できる、頼もしいサイトです。
痴呆症の名医痴呆症に関わる医療情報を提供するサイト「痴呆症・医療情報公開のホームページ」より。脳血管性の痴呆症が心配な人は、ここから名医を探してみましょう。
【関連サイト】いびき・睡眠時無呼吸症候群 from AllAboutJapan 睡眠・快眠サイト痴呆症の基礎知識・予防・治療法 from AllAboutJapan 介護サイト