不妊症の基礎知識・治療法・薬

更新日:2005年08月15日

やっぱり気になる不妊治療の基礎知識

不妊症は夫婦10組に1組の割合で発生する疾患ということをご存知ですか?誰もがかかる可能性があります。そこで、今回はあらためて不妊症の基礎知識をおさらいします。

主な治療法

不妊治療には主に下記のような治療法があります(注:個人のケースによって、治療法は他にも様々あります)。

  • タイミング療法

  • タイミング療法は読んで字のごとく、「排卵周期を基礎体温表で測りながら排卵の時期を予測して、その時に性行為を持つことにより妊娠に至る」という治療法です。治療の最初に行なうので最も妊娠する率の高い治療法です。

  • HMG-HCG療法

  • 性腺刺激ホルモンを注射にて投与することにより、卵巣の卵子を育成させる。卵胞(卵子の入っている所)が約18mm~20mmになると、HCGという卵胞刺激ホルモンを投与して、卵胞から卵子を排卵させる。通常はFSHとLHというホルモンが体内でその働きを行なっているのですが、ホルモン異常等の原因の場合はこの治療により排卵誘発を行なう。

  • AIH

  • 配偶者間人工授精。精子を前処理して、活発で元気のいい精子を選別。そして、子宮内に器具を使って人工授精を行なうこと。妊娠率は5~10%程度と言われている。

  • IVF

  • 体外受精。卵子と精子を体外に取り出し、体外で受精させて受精卵を作り出し、それを母体に戻す手法。卵管が完全に閉塞している場合や精子が少ない場合、行なうことが多い。

  • ICSI

  • 顕微授精。男性の精子が極端に少ない場合、卵子にガラス管で穴をあけて、そこへ精子を1つだけ入れることにより受精させ、出来た受精卵を母体に戻す手法。


不妊治療の期間

不妊治療にかかる期間は人それぞれ。医師と相談して自分に合った治療法を選択しましょう
不妊治療にかかる期間は人それぞれ。医師と相談して自分に合った治療法を選択しましょう
大体検査に1ヶ月~2ヶ月、そして治療に半年~1年ぐらいが平均的なパターン。ただ、すぐに妊娠する人もいれば、何年もかかる人もいますので一概には言えないのが正直なところです。

とはいえ、医師の治療スタイルにもよります。私がお勧めしているのは、まずドクターに自分の希望をきっちりと伝えること。使える費用や時間は大体これぐらいであるということを伝えておけば、きちんとその希望に応じて治療をしてくれるはずです。

不妊専門クリニックによっては早く妊娠してもらうためにと、初期の段階から人工授精や体外受精を勧めてくるところもあります。その場合も自分の身体の状況と自分の考えをもとに進むのか、それとも違う方法を取るのかを明確化することが大切です。

不妊治療は少子化対策の切り札?

赤ちゃんがほしいと思って不妊治療をして、子供を得られる確率はかなり高く、累積でいうと80~90%の方は赤ちゃんと出会えます。今、行なわれている高度生殖医療でそのレベルまで達しています。

しかし一方で、保険が使えないので高い治療費を払っている現状があります。治療技術の進歩は目覚しい不妊治療ですが、常にお金の問題がつきまとうということです。高度な不妊治療をいかに安価に行なえるか?これがポイントになるかと思います。

それから最後に。「子供は欲しいけど不妊治療をするのはちょっと…」という方が結構いらっしゃいます。特に不妊治療は珍しいものではなく、普通に行われています。悩むことはせずに、まず病院に行ってください。

<関連リンク>
不妊症かなと思ったら
不妊症の原因・検査
1 2
  • 印刷する
  • ブックマークする
  • 携帯に送る
  • ブログに書く

あわせて読みたい

この記事の担当ガイド

写真

池上 文尋

妊娠・出産分野で発行部数日本一のメルマガ「日刊 妊娠塾!」管理人。製薬企業勤務を経て、不妊専門クリニ…

続きを読む

ガイドからのお知らせ

  • 「All About 不妊症」サイト、リニューアルオープンしました!10/10/01

メルマガ登録

【健康・医療メルマガ】健康づくりのヒントと、心と体の気になるお悩みに関する情報が満載!あなたやご家族の健康管理に役立つ情報をお届けします。

ショッピングカタログ

All About モバイル

QRコード

All Aboutがケータイで読める!

オススメ記事をメールでチェック

知識・経験を生かして、記事を書いてみませんか?