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冷え性にご用心! その原因と対策は?(2ページ目)

冬は足先が冷たくなって……冷え性でお悩みの方はどうぞご覧ください。ご家庭でも簡単にできる冷え性の対策をご紹介します。第二の心臓と呼ばれる足の血行を改善することは、全身の健康状態にも良い影響が現れます。

執筆者:吉國 友和

足は第二の心臓 部分的な防寒で全身の血行を改善

太陽
寒い冬だからこそ、日光浴をして足を温めたいものです
心臓はポンプの機能となって全身に血液を送り出しますが、これに対して足は血液量が多く、運動を行うことで全身の血行が改善することなどから、第二の心臓という表現を用いられることがあります。

つまり、個人差はありますが歩行を中心とした運動を行うことで全身の血液の流れは改善します。ところが、もともと足先の血管は細いうえ、足裏は自然と汗をかきますから(1日にコップ1杯分とも言われています)運動をせずにじっとしていると血流が悪くなり、更に汗が乾燥するときに熱が奪われてしまうために冷えを強く感じる部位となってしまいます。

これを防ぐのには第一にレッグウオーマーを用いてふくらはぎを冷やさないこと、第二に5本指ソックスを用いることです。ふくらはぎの比較的太い血管を冷やさないこと、足指の間の汗をしっかりと吸収させることで熱が奪われるのを予防して冷え性を改善する効果が期待できます。


また、マフラーも外出時には必須です。顔や首周りはもともと外気にさらされていますから寒いという感覚に慣れてしまっていることがあります。ところが体温の放散にも一役買っていますからしっかりと保温することが大切です。最近ではドラマの影響もあってマフラーはちょっとしたお洒落のポイントにもなっています。体だけでなく気持ちも温めて外に出かけましょう!


病的な血行不良とは?

冷え性に対していろんな方法を試してみたけれど、どうしても良くならない、という方もいらっしゃるかもしれません。こうした方の中には、病的な血行障害の原因として、糖尿病による動脈硬化、閉塞性動脈硬化症などの血管そのものに原因があることもあります。この場合は他の症状などから気づかれることも多いのですが、盲点として甲状腺機能低下症、自己免疫疾患(膠原病)が潜在していることがあります。

特に甲状腺機能低下症は中高年の女性に見られることもあり、診断そのものは甲状腺ホルモン値を測定することで可能ですが、典型的な症状が出現しないことや、時には消化器疾患・循環器疾患・精神疾患などと区別が難しいことがあります。冷え性以外に便秘、筋力の低下、日中の眠気などを感じるようであれば、もしかするとこの病気が存在しているかもしれません。特に女性の方ではご注意ください。


この他、古くからある方法として、生姜湯やくるみなど、体が温まる飲食物を摂取することでも冷え性を改善する効果が期待できます。また、お風呂につかったあとは水気をしっかりとふき取り、できるだけ早く就眠することが一番です。睡眠改善効果も期待できますから、冷え性でお悩みの方はぜひ実践してみてください。


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