婦人病・女性の病気/月経前症候群(PMS)

自宅でできるPMS対策~生活編(2ページ目)

今回は『自宅でできるPMS対処法 生活編』です。PMSチェックリストで自分の症状があるかどうか調べてみましょう!

山田 恵子

執筆者:山田 恵子

医師 / 女性の健康ガイド

ストレスマネジメントってどうすればいいの?
まずは記録をつけましょう!

ストレスを感じていると、PMSの症状は悪化しがちです。

まず、でも、自分がホントにPMSなのかどうかを知るためには、3ヶ月くらい記録をつけないとわからないといわれています。

ところが、記録をつけ初めて3ヶ月目くらいになると、意外と落ち着いてくることが多いようです。『自分がPMSである』という自覚が出てくることによる安心感、『自分のPMSはこういう症状なのね』ということを理解することによって、対処しやすくなる、などの理由が考えられます。

記録をつけるときのポイントはまず、毎日記録するということ。(大変ですので、スケジュール帳を大きいものにして、下に書き込むとかでもいいと思います。)

150くらいあるともいわれているPMSの症状は、大きく分けて『身体的症状』『精神的症状』『社会的症状』の3つがあります。(詳しくは下の表でチェックしてくださいね。)

自分の症状がどれにあてはまるかを考えながら、それぞれの項目を書き留めてゆきましょう。その時に、その症状のひどさとして、

レベル1:日常生活に支障ない○ 
レベル2:日常生活に影響がある△ 
レベル3:激しくひどい× 

と分けておくとよいと思います。

*1より作成

どうでしょうか。当てはまるものがありましたでしょうか?
『整理整頓ができない』『涙もろくなる』なんていう項目もあるのですね。そして、症状が生理前の2週間(黄体期)くらいに現れて、月経が始まると消えてしまい、日常生活にある程度影響するくらいに症状が重ければ、PMSです。

次ページではストレスを減らしてPMSを和らげるその他の方法を考えます!『PMS宣言』してしまうのもひとつの方法!?>>
【PMSチェック表】
【身体的症状】
下腹部 下腹部が痛い・張る、腰痛
血管・神経 頭痛、頭が重い、肩こり、めまい、手足が冷える
消化器 食欲が増える・減る、便秘・下痢、食べ物の好みが変わる
水分代謝 むくみ、のどが渇く
乳房 乳房が痛い・張る
皮膚 にきびができやすい、肌荒れ、お化粧ののりが悪い
その他 疲れやすい。眠くなる、おりものが増える、体がうまく動かない、アレルギーがひどくなる
【精神症状】
イライラする、怒りやすい、攻撃的になる、無気力、憂鬱、自分ってつまらない人間だと思う、弱気になる、涙もろくなる、不安になる、気分が高揚する、気分が集中できない、気分が抑制できない、能率が低下する、性欲が高まる・減退する
【社会的症状】
社会活動 いつもの通りのしごとができない、整理整頓ができない、自分の健康管理ができない、物事が面倒くさくなる、女性であることがいやになる、月経がいやになる
対人関係 人と口論してしまう、家に引きこもる、誰も自分を理解してくれないし、支えてくれないと思ってしまう、一人でいたい、家族や友人へ暴言をはいてしまう、人付き合いが悪くなる
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