肺・気道の病気/慢性閉塞性肺疾患(COPD)

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は煙草病!

COPD(慢性閉塞性肺疾患)の別名は煙草病です。肺の構造が壊れて息を吐く事が困難になります。最終的には呼吸不全で死亡します。診断には呼吸機能検査が必要です。予防法は禁煙だけです。

執筆者:西園寺 克

更新日:2003年03月06日

この記事の担当ガイド

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臨床検査の中で臨床細菌学、臨床薬理学、臨床免疫学を専攻しました。医学に関する幅広い知識をベースに、医学情報の洪水が起こっているインターネットの中で、正しい情報を提供する、ノアの箱船的なサイトを運営していきたいと思っています。
特にここ最近、喫煙と健康についてのニュースが世間を騒がせていますが、喫煙者の15~20%がなる、COPD(慢性閉塞性肺疾患)という病気をご存知でしょうか?一般には、肺癌と比較するとあまり馴染みのない病気ですが、この病気の別名は煙草病です。COPD(慢性閉塞性肺疾患)は高齢者に多い病気ですが、喫煙との因果関係がこれほど明確な病気は他にありません。


【COPD(慢性閉塞性肺疾患)は呼吸不全で死亡します】

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は肺の構造が壊れて、息を吐く事が困難になります。最終的には呼吸不全で死亡します。診断には呼吸機能検査が必要です。
予防には禁煙しかありません

肺をゴム風船に例えて、肺の構造の壊れ方を説明します。
何回も膨らませた風船のように、肺が縮まなくなるのが、『肺気腫』です。
風船の空気の抜ける部分が狭くなって、空気がなかなか抜けないのが『慢性気管支炎』です。肺気腫も慢性気管支炎も慢性の咳や痰を伴います。

大部分の患者さんは両方の病気にかかっていて、息が速く吐けずに、また吐いた後で息を吸うことが困難です。そのために、普段は平気でも、階段を上がったり、信号で走ったりして、体を動かした時に、呼吸困難になるのが特徴です。

COPDは進行すると慢性の呼吸不全となります。在宅酸素療法を行っている人の多くはCOPDの方です。酸素ボンベなしでは生活が困難となります。
COPDは最終的には呼吸不全で死亡します


【COPDの診断には呼吸機能検査が必要です】

WHO(世界保健機構)の統計では、COPDは、死亡順位の第4位になっています。日本の厚生労働省の2000年の統計では、COPDは、死亡順位の第10位となっています。

この差は、日本ではCOPDでも正しい診断がされていないために、隠れCOPDが多いためです。COPDの診断には、どれぐらいの割合の空気が吐き出す事ができるかを調べる呼吸機能検査が必要です。ある疫学調査では、40才以上に限れば1/12、約500万人の患者がいるという報告もあります。


【COPDを予防するには禁煙しかありません】

COPDの患者は男性の喫煙率が高いので、男性の方が多くて男女差があります。最近、男性の喫煙率が低下するのに対して若い女性の喫煙者が増えています。そのために将来的には女性のCOPDが増加します。

COPDを予防するためには、禁煙が一番です。現在、喫煙している人でも、できるだけ早く禁煙すれば、COPDになる可能性を減らす事ができます。

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