視力矯正・コンタクトレンズ・メガネ/コンタクトレンズの選び方・メリット・デメリット

カラコンが危ないといわれる理由(2ページ目)

「デカ目」「眼ヂカラ」「ギャルコン」などのキャッチフレーズで話題のカラーコンタクトレンズ。この通称カラコンは、どんなリスクがあるのでしょうか。

執筆者:高林 克枝

カラコンの健康被害とは?

コンタクトレンズの眼障害は、雑貨であるカラコンに限らず、高度管理医療機器に分類されるコンタクトレンズ装用者でも発生しています。後者の場合は、そのトラブルの原因は製品の品質というようよりも、ケア不足や取り扱いの不注意によることが多いものです。例えば、コンタクトをしたまま眠ってしまったり、洗浄を怠ったり、取替え期間を無視したりすることです。

雑貨であるカラコンは、そのような装用者の不注意に加え、素材品質問題(酸素透過性が低い)、色素の流出、破損や粗雑な成型などの良質ではない製品による眼科トラブルも発生したり、長期間の使用で角膜が薄くなる可能性があり安全性に疑問が出ます。カラコンの多くが海外の生産工場で製造されており、その品質基準が購入時に不明確な場合があります。

一方、処方箋を必要とする高度管理医療機器であるコンタクトレンズは、品質保証体制の整備・確立されたメーカーにより製造されています。そして処方箋には、処方されたレンズデータ(ペースカーブ/度数など)により眼の形状に合うレンズを特定しますし、装用者の眼のコンディションを確認した病院名や医師の名前も表記されます。

つまり処方箋がなくても買えるコンタクトレンズは、品質の保証がない、眼の形状に合わない、眼のコンディションに合わない可能性があるのです。それにより、眼に傷をつけたり、そこから細菌・ウィルスが侵入して眼科の病気になったり。また角膜の変質を招いたり。それを日常的に使い続ければ、トラブルが発生することは当然ですよね。

いくら一時期かわいく見えても、視力低下や失明を招いたら後悔することでしょう。そのようなリスクを心の隅に置いて、よりよい目の健康を保つ適切な選択と行動をしてくださいね。

関連団体:日本コンタクトレンズ協会
日本眼科医会による「コンタクトレンズ眼障害アンケート」へのリンクもあります。


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