一言で頭痛といっても、実は頭痛には様々な種類があるのです。といっても、場所が場所だけに心配になってしまいますよね。
第1回でお話した通り、大抵の慢性的な頭痛はそんなに心配しなくても良いことが多いのですが、確かに頭痛には、放っておくと命にかかわる病気があることがあります。ですから、逆にどんな病気があるのかを知っておけば、かえって安心できますよね。
そんなわけで、今回は『危険な頭痛』ってどんな頭痛?についてお届けします。
第1回
「頭痛」って病気なの?第2回
「頭痛もちの頭痛ってどんな頭痛?」付録
片頭痛を簡単に診断できる簡易質問表第3回
「危険な頭痛」ってどんな頭痛?番外編
脳幹出血ってどんな病気?番外編2
クモ膜下出血ってどんな病気?第4回
頭痛対策<CONTENTS>頭痛をおこす危険な病気といえばコレ!
こんな頭痛だったらすぐ病院へ!危険な頭痛の症状はコレ!
頭痛を起こす危険な病気といえばコレ!
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| 今まで経験したことのない急な頭痛は要注意! |
【くも膜下出血】
危険な頭痛の代表例です。
脳はくも膜という、とても薄い膜で覆われています(オブラートみたいな膜だとイメージしてください)。その上にさらに硬膜という、やや硬い膜があります(くも膜がみかんの中の薄皮だとすると、硬膜はみかんの外の皮だと思ってください)。さらに、脳は非常に大事なものなので、硬膜の外には頭蓋骨があって(いわゆるしゃれこうべですね)多重構造で脳を守っているのです。(ガイド注:ちなみにくも膜の下にはさらに軟膜という膜があります。結局、脳は軟膜、くも膜、硬膜の順に3種の膜で覆われているのですね。この3つをあわせて『髄膜』といいます。)
くも膜下出血というのはその名の通り、脳の表面の血管にできた『脳動脈瘤』というコブが破れて、くも膜の下に出血してしまう病気です。
『カナズチで殴られたみたいに、突然痛み出して(例えば、『何時何分何秒』といえるくらいはっきりと)、しかも今まで経験したことのないひどい頭痛』が特徴。
こういった症状が起こったら、迷わず救急車を呼びましょう。
【脳出血】
脳の中の血管が破れて出血が起こる病気(みかんでいうと、実のなかで出血がおこってしまいます)です。大抵は高血圧が原因です。頭痛、意識がなくなる、吐き気、麻痺などの症状が現れます。もちろんコレも救急車です。
【脳腫瘍】
脳のなかにできる『腫瘍=できもの』です。軽い頭痛から重い頭痛までいろいろな頭痛をひきおこします。時として吐き気などを伴うことがあります。・・・と、こう書くと非常に不安になりますが、頻度はあまり多いものではないのでご安心を。CT、MRIでわかります。(CT、MRIってなあに?)対応する科は脳神経外科です。
【慢性硬膜下血腫】
お年寄りに多い病気です。(でも、若い人でも、『酔っ払ってよく覚えていないけれど、頭を打った』なんていう場合、見つかることもあります。)頭を打った後、くも膜の上、硬膜の下(みかんでいうと薄皮の上、外の皮の下)に血がじわじわとたまってきて(=血腫)脳を圧迫します。
『なんとなくこの1ヶ月でボケが進んだ』『この2ヶ月でだんだんろれつが回らなくなってきた』『1ヶ月でだんだん歩きづらくなってきた』なんていう症状があったら要注意。単なる痴呆と勘違いされることも良くあります。
早めに血腫を手術で取り除けば良くなりますので、思い当たるフシがあったら脳神経外科へ。
【髄膜炎】
『熱もあるし、風邪っぽいですが、頭も痛いです。首のうしろがなんだか硬くなっています』というのが特徴。脳を包んでいる髄膜にウイルスやばい菌がついて炎症を起こした状態です。診療科は内科です。
その他、緑内障(目の病気)、副鼻腔炎(蓄膿症)で頭痛がおこることもあります。
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