薬膳料理/基本の薬膳料理・レシピ

身体の調子を整える薬膳レシピ「山薬仙人粥」(2ページ目)

漢方の生薬は上品、中品、下品の3つのタイプに分類されます。中でも「上品」は、継続的に使用することで身体の調子を整え、自己治癒力を引き出すもので、生活習慣病の予防や健康維持に必見です。上品食材の効能や、薬膳の代表である基本のお粥レシピをご紹介します。

杏仁 美友

執筆者:杏仁 美友

国際中医師 / 漢方・薬膳料理ガイド

山薬仙人粥の材料と作り方

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■材料(4人分)
米  1カップ
長いも  100g
松の実  15g
クコの実  5g
塩  小さじ1
チキンスープ  10カップ分
(なければチキンスープの素小さじ3と、スープ分の水)

■作り方
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1.米をとぎ、ザルに空けて水切りする。クコの実はさっと水洗いした後、少量の水で戻す。松の実は軽くローストしておくと香ばしい。長いもは皮をむいてサイコロ状に切る。
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2.鍋にチキンスープ、米、塩を入れ、沸騰させたら弱火にし、米つぶが花が咲いたように柔らかくなるまでコトコト煮る。
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3.長いも、松の実を加え、長いもが柔らかくなったら火を止め、器に移してクコの実を飾る。


薬膳レシピの効能とおすすめの食材

ここで、おかゆに入れた「松の実」について少しご紹介しましょう。生薬名は海松子(かいしょうし)といい、肺を潤し、便通を良くします。内蔵機能を調節するので、高齢者や術後にもよく、毎日3粒食べると仙人になれるといわれています。この基本のおかゆに、それぞれ気になる症状や体質にあわせた食材をトッピングすれば、オリジナルでさらに良いものができるのではないでしょうか。

たとえば、白髪が気になり、肌も乾燥気味なら「黒胡麻」、慢性の喘息や、頻尿・夜尿症対策には「銀杏」、足腰がだるく、冷えているのであれば「干し海老」がおすすめです。

最近の薬膳レシピについては、「これでグッスリ&ストレス解消!安眠スープ」や「肌荒れにもお勧め!薬膳ごはんでデトックス」も併せてご覧下さい。また、神農本草経についてもっと知りたい方は、「御影雅幸先生の漢方あれこれ(外部リンク)」もご参照ください。
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