栄養管理/メタボ予防・減量したい人の栄養管理

夜食を食べても太らないためには?(2ページ目)

「ダイエットは脳でする!?」シリーズ、第4回は「夜食を食べても太らないためには?~自分の夜食のタイプはどれ?」についてお届けします。

山田 恵子

執筆者:山田 恵子

医師 / 女性の健康ガイド

おなかがすいて眠れないタイプ

お腹がすいて眠れない…「ホントにお腹がすいて眠れなくて、つい一口のつもりで夜食を食べ始めたら、いつの間にかいっぱい食べてしまった」なんて方がこのタイプです。

夕食の時間が早い、ダイエットをしていて食事制限をしているなどの理由があることが多いようです。

この場合、夕食の時間や量を少し調整するとよいのですが、このタイプの方は、この際「無理をしない」で少し食べてしまうという方法もあると思います。
この場合、あらかじめ食べる量を決めておきましょう。

牛乳やチーズに含まれる必須アミノ酸のトリプトファンには睡眠を促す効果があるので、ホットミルクなどがお勧め。また、消化のよいビスケットなども良いでしょう。

体があたたまると眠くなりますのでシャワーでなくぬるめのお風呂に入ってゆっくりリラックスしましょう。


仕事が長引いてこれからもおきていないといけないタイプ

「仕事が忙しくて、まだまだ10時なんて宵の口」「夜勤でこれからが仕事」なので、つい夜食を食べてしまう…という方がこのタイプ。最近では非常に多いですよね。

ただ、もちろん、夜起きているので食事を取りたくなるのはよくわかりますが、人間の体の中には長い年月をかけて作られてきたリズムがあり、ヒトの体は一日中同じ状態ではないのです。例えば副腎皮質ホルモンという有名なステロイドホルモンは、早朝に一番多く分泌され、夜になるにつれて分泌量が少なくなります。

そう考えると、「本来なら寝ている時間に食事を摂っている」と考えてできるだけ、脂っこいものはやめて消化の良いものをよく噛んで食べるようにしましょう。食事よりも水分補給と考えたほうが良いかもしれません。

「起きているからカロリーを消費するはずっっ!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば、50Kgの女性が1時間パソコンに向かってお仕事していたとすると、消費するエネルギーは約87kcalです。もしこの時間に寝ていたとしても、同じ時間で48kcalのエネルギーを消費しています。つまり、理論的にはこの差の範囲内であれば、食べても太らないということになりますが・・・・

3時間で100kcalちょっとなのでジュース一本でしょうか・・・
走り回らないといけないお仕事なら別ですが、あまり、起きていること自体にエネルギー消費を期待はできないかもしれませんね。



サプリメントは効果があるの?

最近は代謝を上げて肥満を解消するというサプリがたくさんありますが、基本的には補助的なものだと考えていただいた方がいいと思います。

「効果があるかも」くらいの気持ちで摂取するのはいいかも知れませんね。

ちなみに代謝を上げる効果からダイエット効果が期待されている成分として
・αリポ酸
・コエンザイムQ10
・l-カルニチン
があります。

カルニチンはラム肉に多いので有名ですよね。カルニチン豊富なラム肉でダイエット? 今年の夏はジンギスカン!?


=================

いかがでしたでしょうか。
やっぱり何にせよ「だらだら食べる」というのが一番のダイエットの障害になりそう。自分の生活パターンをよく知っておきましょう!

**************************
『お医者さんって、どんなことを考えながら患者さんを診ているの?』と思ったこと、ありませんか?例えば、がん患者さんに対して、お医者さんはどんなことを考えているのでしょうか?
それを解説したガイドの新刊が出版されました。『生命の羅針盤 -医師である娘が末期がんの父を看取るとき』はこちらです。


*関連おすすめINDEX*
  • 食欲亢進物質と食欲抑制物質のホルモンが原因? 睡眠不足は肥満のモト!?
  • チョコを食べても太らないって本当!?
  • お腹いっぱいでも甘~いデザートは入るのはなぜ? 甘いものは『別腹』ってホント
  • ダイエットにまつわる7つのウソ・ホント
  • ダイエットは脳でする その1~食欲を感じる仕組み
  • ダイエットは脳でする その2~良く噛めば痩せるってホント?
  • ダイエットは脳でする その3~夜食ってホントに太るの?
  • ダイエット
  • 健康になる食事
  • 食と健康
    お腹がすいて眠れない…
    • 前のページへ
    • 1
    • 2
    ※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
    ※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
    免責事項

    あわせて読みたい

    あなたにオススメ

      表示について

      カテゴリー一覧

      All Aboutサービス・メディア

      All About公式SNS
      日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
      公式SNS一覧
      © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます