マンションを購入する、というのは言葉では簡単ですが、実際には、契約して引越しして住み始めるまでには、大変な労力とお金が必要です。特にお金に関しては、聞いたことがない内容のお金が次々とお財布から出て行きます。マンション購入にあたっては、あなた自身の“予算をたてる”ことが何より大事です。
買うときにはいくら支払えるか、住んでいるときにはいくら支払えるか。この予算取りを正確にしておかないと、購入後に、「もっとお金を出して南向きの部屋にしておけばよかった」「せっかくの新しいお家なのに生活が苦しい」ということがおこります。収支と住居費のベストバランスは、予算取りにかかってくるのです。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇“予算をたてる”3つのステップ
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| “予算をたてる”事前準備はとて重要 |
“予算をたてる”3つのステップとは以下のとおりです。
<1>お財布の中身を把握する(収入と支出と貯蓄残高の把握)
<2>当初に支払えるお金(頭金等)と支払い続けられるお金を把握する(ローンや管理費等)
<3>買いたいマンションの購入費用と見比べる。必要あれば調整今回のテーマ「手元にいくら残す?」は、ステップ<2>の「当初に支払えるお金の把握」についてです。
当初に必要なキャッシュは?
マンションの販売センターに行くとアンケートの記入を求められます。アンケートの中には「自己資金」という項目があり、親切なアンケートであれば「この自己資金には諸費用分を除いて記入下さい」などの注意書きがあります。要は、「住宅ローンを借りる際の頭金をあなたはいくら準備できるの?」という質問なのです。
ご相談を受けた、S子さんは「諸費用の必要金額もわからないし、かといって現在の貯金額を書くのも抵抗があり、結局その欄は記入できなかった」とお話し下さいました。また、「この部分は友達にも聞きづらくて困っている」とも。
マンション購入時に必要な、しかも原則キャッシュで準備しなければならないのは、購入にあたっての「諸費用」と住宅ローンの「頭金」です。諸費用は、契約の手続き費用、ローンの手続き費用、火災保険料、修繕積立一時金などで、購入するマンションによって金額が変わります。一般的には、新築マンションで販売価格の3%~5%といわれていて、販売センターでは、住戸を指定すれば概算してくれます。次に「頭金」ですが、これはあなた自身が決める数字です。「頭金」にいくら払えるのかを算出するには、予算をたてるステップの<1>を行わなければなりません。さらに引越し代など、諸費用の試算に含まれていないお金もあるので注意が必要です。
「手元にいくら残す?」「頭金にいくら払える?」
予算をたてるステップ<1>は、「お財布の中身を把握する」です。あなたの収入と支出を確認して、毎月の収支(残金)を把握します。さらに現在の預貯金等、あなたがいろんな形で持っている資産の現在残高を把握します。頭金にいくら払えるかを考えるには、この資産の現在残高の把握が必要なのです。
頭金に支払える金額の目安は、以下の考え方で求めることができます。
[現在の預貯金等の総額]から、以下の4つを引き算した残り=頭金の目安額
(1)目的を持って貯蓄しているもの
(2)取り崩したくない金融商品
(3)いざという時のためのお金(緊急予備資金)
(4)諸費用等、購入時に現金で支払う予定のお金S子さんとお話ししていてもそうですが、頭金の目安額を口に出すとき、(1)と(2)は既に感覚的に自分のなかで引き算しているケースがほとんどです。中には、自分がどんな金融商品を持っているのかを把握していない、忘れているだけ、という場合もあるので、この機会に自分の金融商品や資産の棚卸しをしておきましょう。
さて、
次ページでは、自分できめた金額に固執することの危険性をお話しします。