野菜と言えば、色の濃い緑黄色野菜に人気が集まっていますが、白菜のような淡色野菜も意外に栄養素や注目のファイトケミカルが豊富に含まれています。年中出回っている白菜ですが、旬は冬。冷え込んでこそおいしさが増すのです。古里の中国でも養生野菜として知られる白菜は、寒さで抵抗力が落ちやすい冬の元気の素と言えるでしょう。今回は白菜の魅力をご紹介します。
近年注目の成分が含まれている白菜
白菜は、チャイニーズキャベツと言われ、同じアブラナ科のキャベツや
ナバナなどと同様に、「カラシ油配糖体(グルコシノレート)」が含まれています。
このアブラナ科の植物に含まれているグルコシノレートは、発がん物質など有害物質を肝臓で解毒する働きを高めると言われ、
アメリカの国立ガン研究所がガンを予防する「デザイナーフーズ」として認められるなど、近年注目されています。
また白菜にはモリブデンが含まれていますが、近年の研究では、モリブデンも発ガン物質の吸収や蓄積を阻害すると言われています。
このように科学的に解明される前から、漢方でも生の白菜は、お酒の毒をぬくと言われて絞り汁を飲む養生法がありますが、経験的に白菜の解毒作用が知られていたようです。
ただし、これはあくまでも成分としての機能で、白菜をどれだけ食べれば効果があるのか、ということはまだまだ未解明ですので、誤解のないようになさってください。
風邪やダイエットに役立つ
中国では古来より、白菜と大根、豆腐を合わせて「養正三宝」と呼び、活用されてきました。煮た白菜は余分な熱を冷ます作用があると言われ、漢方では風邪の熱がでた時や咳止めとして、白菜の芯を煮込んだ汁をお茶として飲むそうです。
栄養学的には、白菜はビタミンCが多いとよく耳にしますが、100g中19mgと、他の野菜と比べて特別に多く含まれているわけではありません。意外にカルシウムは、100g中43mgとほうれんそう並みに含んでおり、
葉酸も100g中61mg含まれています。他の野菜と比較して特別多いわけではありませんが、カロテンやビタミンK、ビタミンB群、ミネラルなど、様々な栄養素が含まれています。
またダイエット食品として一時期取り上げられていたキャベツが100g当たり23kcalに対して白菜は14kcalと、より低カロリーな野菜です。鍋物や煮物にすればかさが減り、たっぷり食べても太りにくいので、冬場の体重増加が気になる方にはおすすめです。もちろん食べ過ぎや偏った食べ方は禁物ですが・・・。
次ページでは、白菜の種類や選び方、保存法等の実践篇です。