なんとコーヒーは、もともとはお薬でした。イスラムの名医がコーヒーを胃に効く薬として初めて記したのが、今から約1000年前のこと。コーヒーを煮出して飲むようになったのは、13世紀半ば頃。アラビアを中心とするイスラム教の国々で愛飲され、後に欧州に伝わりました。
コーヒー豆に含まれる栄養成分には、ビタミンB2、ナイアシン、カリウムなどがありますが、今特に注目されているのが、コーヒー特有の有効成分であるクロロゲン酸(コーヒー酸誘導体の一種)とカフェインの働きなのです。
■注目は香りの成分クロロゲン酸クロロゲン酸とは、コーヒー豆の芳香成分。最近では、ガンや老化などの誘因となる活性酸素を補足し除去する抗酸化物質として注目されています。
米国では、コーヒーをよく飲む人は大腸ガンになりにくいという疫学調査の結果もあります。日本でも東京農工大学の研究グループが、クロロゲン酸がガン細胞の転移を抑制することを発見(日本経済新聞平成12年9月4日掲載)しました。この他にも、様々な研究機関で、ガンに対するコーヒーの効用研究が進んでいます。
■生活習慣病を予防するコーヒーの効用
●脂肪を分解
コーヒーのカフェインは脂肪の分解を優先させる働きがあると言われています。ただしこの分解する働きは、砂糖やクリームを混ぜると少々低下するそうです。
●リラックス効果
コーヒーの香り成分は、脳の血流を促し脳から出るα波がUP! 最も精神安定効果があるのは、1日に2、3杯が適量なのだとか。
●二日酔い解消
二日酔いにつきものの頭痛を起こす原因物質アセトアルデヒドを体外に出し、頭の血液循環をよくする成分が含まれています。
●その他にも、コーヒーに含まれる成分の働きにより、眠気や疲れを取って気分をスッキリさせる、強心作用、疲労回復、利尿作用、気管支拡張作用など幅広い薬理作用があると言われています。ただし、特定の成分による実験血科であったり、個人差もあるので、コーヒーは○杯飲めば効果があると言い切れるものではありません。過剰な期待は、しないようにしましょう。
■コーヒーの上手に飲みましょう個人差はありますが、一時的に軽い頭痛や疲労感、眠気などの軽いカフェイン禁断症状になる人がまれにいて、それでも長くて2日ほどで消えます。この症状は、急にカフェインを絶つのではなく、徐々に摂取量を減らせば簡単に絶つことができます。
イギリスにあるコーヒー科学情報センターでは普通に飲む限り、コーヒーが胃を悪くすることはないと断言しています。コーヒーで胸焼けがしたり、気分が悪くなったと言う人がいますが、その原因を調べてみると、結果として酸化したコーヒーを飲んでいることが多いそうです。コーヒー豆は焙煎してからなんと約2週間が賞味期限!。それ以上たつと腐敗していきます。
またストレスや神経疲労が高い時についたくさん飲んでしまうケースが多いもの。例えばコーヒーの飲み過ぎと同時にたばこの吸い過ぎという時は、コーヒーが疑われてしまいがちです。コーヒーを飲んで胃が荒れたと感じる人は、今の生活習慣やストレス環境を見直してみてはいかがでしょう?
■関連リンク
コーヒーと健康・最新研究ルポシリーズ(全日本コーヒー協会)