 |
| マンション購入は大きなライフイベントです。 |
ガイドもそうですが、ファイナンシャルプランナーはライフプランニングや貯蓄プランニングの提案を行う際、依頼者のライフイベントを基にプランニングしていきます。ライフイベントとは生涯において、多くのお金が必要となる出来事をいいますが、住宅購入は多額の資金が必要となる重要なライフイベントです。しかも購入時だけでなく購入後にもランニングコストが発生するため、将来にわたり豊かに暮らしていくための貯蓄プランニングにおいては大切な要素となってきます。
ライフイベントの主なものには、結婚、老後、子どもの進学などがありますが、シングルでマンション購入をお考えの方には“結婚”との絡みを意識されている方も多いのではないでしょうか。資金面でもかち合いますしまた、住まいを定着させてしまうことへの不安感もありますね。
マンション購入層のボリュームゾーンは30代、40代の若い層です。ヤングファミリー層の購入時の悩みには、住宅ローンの負担と教育費の負担とのダブル負担に耐えられるか、マンションを購入して転勤になったらどうしよう、というものがあり、内容こそ違うものの、お金の問題・定着することへの不安などシングル層と大きな違いがあるわけではありません。マンション購入は、基本的に支出の純増なので、何かしらのものと予算面・支出面でかち合うことが出てきてしまいます。
さらに気になるのが“世間の目”。「シングルでマンション購入だなんて、、、。○○ちゃん、結婚は諦めたのかしら。」と見られてしまう、というのが今回のS子さんの悩みです。シングルでマンションを購入した先輩H子さんにも聞いてみましょう。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇独り旅とシングルでマンション購入の共通点!?
 |
| 独り旅は自由の証し |
先日の新聞で「贅沢な独り旅を自慢しようと友人に話したところ、あらついに独り旅をしちゃったのね、と同情の眼差しが返ってきた」との読者コラムを読み、シングルでのマンション購入にも同じような世間の目があって、何だか気持ちが萎える、とS子さんは言います。でも、独り旅やマンション購入が、結婚しない宣言になるなんてまったくナンセンス。自由になる時間とお金があるからこその個人の選択です。ただ、独りの生活が心地よすぎて結婚に対する束縛感のイメージが強くなったり、今の生活以上のものを求めて理想が高くなったりする傾向はあるかもしれませんね。
結婚かマンション購入か、二者択一?
マンションを購入すると結婚する気がないように思われる、とは両者を二者択一だと考えている世間の目があるからではいでしょうか。本当にそうなのか、比べてみましょう。
■資金面結婚とマンション購入、どちらもお金がかかるライフイベントです。資金が潤沢にあれば問題はありませんが、お財布の中にひとつのライフイベント分の予算しかなければ、どちらかのイベントは残念ながら資金が貯まるまで先送りせざるを得ません。あるいは、各々のイベント予算を半分にし、両方を実現する方法か。ひとまず資金面に関しては、二者択一ということが言えそうですね。それだけに、両方のイベント実現の予定や希望があるのならば、しっかりと予算計画を立てる必要がありそうです。
■実行の意思S子さんは現在、好きな人はいるけれど結婚を意識して付き合っている人はいない、とのこと。そう、結婚には相手も必要だし、相手の意思も大切です。S子さんはさらに自分と相手の家族や親族のことも意識してしまうといいます。結婚とは、自分の意思だけで簡単に成立するものではありませんね。
では、マンション購入はどうでしょう。こちらは資金計画さえ成り立てば自分の決断のみで購入できてしまいます。これは大きな違いです。結婚とマンション購入のどちらも叶えたい、けれども結婚の時期は未定。であるならば、予算計画を立てた上で、すぐにでも実現可能なマンション購入を優先して実行に移すのは、決して間違いではないですし、世間の目にさらされるような事ではないと思うのですが、いかがでしょうか。大切なのは、「叶えたい」という思いの程度です。そのためには、ライフプランニングやキャリアプランニングがおすすめです。自分はどうなりたいか、○歳のときにはこうしていたい、等なりたい自分をイメージしていくと、結婚やマンション購入、転職、起業など、様々なライフイベントが思い浮かび、それに伴った予算計画が必要となってきます。
S子さんもいろいろとイメージが膨らんできたようです。
次ページでは、シングルでマンション購入の先輩H子さんにも話を伺ってみましょう。