◆新しい食生活指針
○食事を楽しみましょう。
○1日の食事のリズムから、健やかな生活リズムを。
○主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
○ごはんなどの穀類をしっかりと。
○野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせて。
○食塩や脂肪は控えめに。
○適正体重を知り、日々の活動に見合った食事量を。
○食文化や地域の産物を活かし、ときには新しい料理も。
○調理や保存を上手にして無駄や廃棄を少なく。
○自分の食生活を見直してみましょう。
上に示した2000年に改訂された
新しい食生活指針では、「主食、主菜、副菜を基本に食事のバランスを」とあるだけです。「1日30品目」は消えてしまいました。厚生労働省生活習慣病対策室は「30という数字を絶対化して食べ過ぎてしまう例もあり、誤解を招かないように、数字はやめた」と説明しています。人によって食品の数え方が違ったり、苦労して食べてもおいしくない。おいしくないから続かない、という意見もありました。
◆伝統食文化を見直しましょう新たな食生活指針で注目したいのは、「食文化や地域の産物を活かす」という項目が追加されたこと。つまり、私たちのご先祖様たちが食べていた伝統食やその文化を見直しましょうということです。
昔は、今のように物流が発達していません。その地域で季節にできる食べ物しかなかったので、1日に食べられる品目は今のように決して多くはなかったと思います。それでは伝統食から何を学ぶのでしよう?
もちろん、栄養学的に食べ物の有効成分が解明されることは大切ですし、栄養のバランスよく食べることもよいことです。けれども、その食べ物の部分にすぎない栄養素にとらわれすぎのは、問題だと思います。
例えば、冬にきゅうりやトマトなど水分の多い野菜を食べ過ぎてはカラダを冷やしてしまい、風邪をひきやすくなります。
旬や地域の気候風土を無視して食べることは、カラダにもよくありません。
また食物繊維や、野菜の色素や苦味、辛味、香りの成分などの
ファイトケミカルなど、これまでの栄養学では価値がないと思われていたものに、今注目が寄せられています。昔は、「健康のために」というよりは、「もったいない」という気持ちで、大根の葉っぱも皮も、根もすべて食べつくしていました。それにより、さまざまな有効成分を摂取していたのだと思います。
そういう意味では、旬や気候風土に適した食べ方をしてきた伝統食は、科学的にも根拠のある健康食です。また「健康によい食べ物」探しに躍起になっている現代人を見ると、「感謝していただく」という食の原点に立ち返るためにも、「伝統食」を学ぶ意味は大きいのではないでしょうか?
■関連リンク
素食=日本の伝統食(おいしい健康倶楽部)