食と健康の基礎知識

更新日:2003年01月18日

まだ数えますか? 「1日30品目」が消えた!

「健康のために、1日30品目食べよう!」と意識しているみなさん、2000年に「食生活指針」が改訂され、今まで掲げられていた「1日30品目」の項目がなくなりました。ご存じでしたか?

◆なぜ1日に30品目なのか?

1日に食べる食品数を日本人が意識し始めたのは、1985年に旧厚生省が発表した「健康づくりのための食生活指針」の影響がありました。栄養のバランスをとるため「1日30品目食べよう」と呼びかけたのです。

おそらくその頃は、インスタント食品や惣菜などの加工品が定着し、ファーストフード店なども隆盛を極めた頃で、栄養のアンパランスが懸念されたことが背景にあったのだと思います。

健康を維持するためには、栄養をバランスよく摂ることが基本。そのためには一定の食品に偏らず、できるだけ多くの食品をまんべんなく食べることが大切と考え、30品目となったのです。

当時の健康づくりのための食生活指針は、下の5つの項目からなっています。

1.多様な食品で栄養バランスを
 一日30食品を目標に
 主食、主菜、副棄をそろえて
2.日常の生活活動に見合ったエネルギーを
 食べすぎに気をつけて、肥満を予防
 よくからだを動かし、食事内容にゆとりを
3.脂肪は量と質を考えて
 脂肪はとりすぎないように
 動物性の脂肪より植物性の油を多めに
4.食塩をとりすぎないように
 食塩は一日10グラム以下を目標に
 調理の工夫で、むりなく減塩
5.こころのふれあう楽しい食生活を
 食卓を家族ふれあいの場に
 家庭の味、手づくりのこころを大切に


◆「6つの基礎食品」

栄養のバランスよく食べるためには、下のような「6つの基礎食品」をすべて組み合わせ、1日に30品目を食べることを目標に指導されました。

1群タンパク質の供給源魚・肉・卵・大豆
2群カルシウムの供給源牛乳・乳製品・骨ごと食べられる魚・海草
3群カロチンの供給源緑黄色野菜
4群ビタミン・ミネラルの供給源その他の野菜・果物
5群エネルギーの供給源穀類・芋類・糖分
6群エネルギーの供給源油脂

よく見ると、スーパーなどでは「30品目ふりかけ」、デパ地下の人気惣菜店でも「●品目サラダ」という商品が売られています。ふりかけにして食べても、かなり微量な栄養しかとれないとは思うのですが、できるだけ手軽に、でも健康のために多様な栄養素をとりたいという私たち消費者のニーズに応じた商品が開発されるわけです。

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南 恵子

NR(独立行政法人国立健康・栄養研究所認定 栄養情報担当者)、フードコーディネーター。食と健康アドバ…

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