◆なぜ1日に30品目なのか?1日に食べる食品数を日本人が意識し始めたのは、1985年に旧厚生省が発表した「健康づくりのための食生活指針」の影響がありました。栄養のバランスをとるため「1日30品目食べよう」と呼びかけたのです。
おそらくその頃は、インスタント食品や惣菜などの加工品が定着し、ファーストフード店なども隆盛を極めた頃で、栄養のアンパランスが懸念されたことが背景にあったのだと思います。
健康を維持するためには、栄養をバランスよく摂ることが基本。そのためには一定の食品に偏らず、できるだけ多くの食品をまんべんなく食べることが大切と考え、30品目となったのです。
当時の健康づくりのための食生活指針は、下の5つの項目からなっています。
1.多様な食品で栄養バランスを
一日30食品を目標に
主食、主菜、副棄をそろえて
2.日常の生活活動に見合ったエネルギーを
食べすぎに気をつけて、肥満を予防
よくからだを動かし、食事内容にゆとりを
3.脂肪は量と質を考えて
脂肪はとりすぎないように
動物性の脂肪より植物性の油を多めに
4.食塩をとりすぎないように
食塩は一日10グラム以下を目標に
調理の工夫で、むりなく減塩
5.こころのふれあう楽しい食生活を
食卓を家族ふれあいの場に
家庭の味、手づくりのこころを大切に◆「6つの基礎食品」栄養のバランスよく食べるためには、下のような「6つの基礎食品」をすべて組み合わせ、1日に30品目を食べることを目標に指導されました。
| 1群 | タンパク質の供給源 | 魚・肉・卵・大豆 |
| 2群 | カルシウムの供給源 | 牛乳・乳製品・骨ごと食べられる魚・海草 |
| 3群 | カロチンの供給源 | 緑黄色野菜 |
| 4群 | ビタミン・ミネラルの供給源 | その他の野菜・果物 |
| 5群 | エネルギーの供給源 | 穀類・芋類・糖分 |
| 6群 | エネルギーの供給源 | 油脂 |
よく見ると、スーパーなどでは「30品目ふりかけ」、デパ地下の人気惣菜店でも「●品目サラダ」という商品が売られています。ふりかけにして食べても、かなり微量な栄養しかとれないとは思うのですが、できるだけ手軽に、でも健康のために多様な栄養素をとりたいという私たち消費者のニーズに応じた商品が開発されるわけです。
30品目のその後は>> 次ページへ