血液サラサラ・ドロドロ
映像で見ているのは赤血球!
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| 血液サラサラ・ドロドロの画像は血管を流れる血液ではない?? |
最近の血液サラサラブームで、血液サラサラ・ドロドロの映像を見たことのある方は多いと思います。
説明を聞いていると、毛細血管を流れる血液を見ていると思いがちですね。次で詳しく説明しますが、実際に映像に映っているのは血液の血球成分のうち赤血球だけを見ている事になります。
今回は、血液サラサラ・ドロドロ検査の現状に迫ります。
実際に血液がサラサラか知るためには…
実際に、あなたの血液がサラサラかドロドロかどうかを知るためには、採血検査が必要です。
ただ採血したのでは血液が固まってしまうので血液を固まらなくする薬剤(抗凝固剤)の入った採血管を用いて採血をします。この時、糖の一種であるヘパリンという抗凝固剤を用いています。ヘパリンは血液(血漿)の凝固を止めますが、血液中で固まる細胞成分の血小板の機能を止める事はできません。
ですからヘパリンを用いた採血では血小板は凝集してしまっています。血液サラサラ・ドロドロ検査で流れているのは、血小板が凝集した後の凝固しない血液という事になります。
また、白血球は形を変えて狭い所を抜ける事ができる細胞で、数的に赤血球の数百分の一しかなく、実際の映像には、ほとんど影響しません。
血液サラサラ・ドロドロ検査で
血液が詰まりやすいかどうかについて予想する事はできない!
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| 血管を詰まらすのは血小板と凝固因子。映像に映っているのは血小板が凝集した後の凝固しない血液の赤血球?? |
血液中で固まるのは、血漿(けっしょう)の凝固因子と細胞成分の血小板です。
血管中で血小板が固まると血栓となります。動脈中で血栓ができると脳梗塞の発作、心筋梗塞の発作の原因となってしまいます。これらの発作を起した患者さんには、血小板の機能を落とす薬(アスピリン)や一部の凝固因子を作るのに必要なビタミンKの作用を落とす薬を投与します。
血小板が凝集して凝固因子の機能を止めた血液を用いる
血液サラサラ・ドロドロ検査では、血液が詰まりやすいかどうかについて予想する事は残念ながらできません。
現在の血液サラサラ・ドロドロ検査では
赤血球が<形を変える能力を観察しているだけ
現時点で判っている事は赤血球の変形能(形を変える能力)を観察する事ができると言う事です。この赤血球の変形能は個人差あります。同一個人でも食事や運動で変化します。
赤血球の変形能と疾患との関係、赤血球の変形能と血液中成分の関係については今後の研究が必要なのです。
日本ヘモレオロジー学会に期待!
この分野を専門とする
日本ヘモレオロジー学会は今年で11回目を迎えます。基礎的な研究を地道に行っている学会です。ガイドも日本ヘモレオロジー学会の今後の発展を期待しています。
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