食と健康/調味料・ハーブ・スパイス

砂糖と果糖の取り過ぎに注意!砂糖は老化のもと! 砂糖は小じわのもと!(2ページ目)

漢方では、白米、白小麦、白砂糖を三白(さんぱく)と呼び、三白の取り過ぎは健康を害するとしています。今回は、西洋医学の生化学的立場から白砂糖の小じわや老化との関係について解説します。

西園寺 克

執筆者:西園寺 克

医師 / 感染症・健康情報ガイド

【果糖が問題です】
砂糖は、ブドウ糖と果糖が結合したものです。消化管は砂糖をブドウ糖と果糖に分解して別々に吸収しますので、砂糖を取ることは大量の果糖を取る事と実は同じことになります。
なぜ果糖摂取が問題になるのか…。それは、果糖のメイラード反応の起こす作用は、ブドウ糖の約300倍もあることです。

【砂糖を控えて老化の防止】

例えば、ペットボトル症候群のように、砂糖(または果糖ブドウ糖液)を含んだ清涼飲料水をがぶ飲みした場合はどうなるでしょうか?
前にも述べた様に、砂糖はブドウ糖と果糖が結合したものです。消化管は砂糖を果糖とブドウ糖に分解して別々に吸収します。という事は、砂糖を大量に摂取した時は、消化管は速やかに砂糖を分解・吸収して、その結果として高果糖血症+高ブドウ糖血症になります。
結局のところ、砂糖の大量摂取は長期的にみると生体内のメイラード反応を加速する事になってしまうのです。
砂糖の大量摂取は、老化の予防の観点からも控えたいものですね。

次のページで、台所で可能なメイラード反応の実験方法を解説します。
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