商標・商品名の知識はビジネス文書ではけっこう大切
文房具メーカーに勤めているAさんのところに、次のような文面のメールが届いたとします。
「このたび、弊社では、環境に優しい植物性の原料で作ったホッチキス針とセロテープを開発いたしました。試作品を宅急便でお送りいたしますので、ぜひご覧ください」
うーん……なんだか微妙な感じです。確かに環境には優しそうですが、Aさんは、この業者が文房具業界に慣れていないことだけは確からしい、と判断しました。
なぜなら、「ホッチキス」と「セロテープ」は、れっきとした登録された商標だからです(注)。文房具に関わっている業者なら、それくらい知っているのが常識でしょう。さらに、「宅急便」もヤマト運輸が提供する宅配便サービスの商標ですので、この文章を書いたのは、あまり言葉に敏感な人ではなさそうです。
ただ、業界とは関係ないからこそ新しい発想もできるという可能性も……というわけで、Aさんはこの業者と接触することにしました。それが、Aさんが飛躍する大きなきっかけに……
と、なればいいのですが、いつもそうなるとはかぎりません。むしろ、一般名詞と紛らわしい商標や商品名をビジネス文書で使うことは、あまりよいことではありません。場合によっては、自分では気づかないうちに、自分の無知を相手に知らせてしまうことにもなりかねません。
そんなときは、Wordの力を借りましょう。Wordの文章校正機能には、一般名詞と紛らわしい商標・商品名をチェックする機能が用意されています。ただし、すべての商標・商品名をチェックできるわけではありません。チェックされるのは、あくまでも一般名詞と紛らわしいと思われる単語(その基準はかなり曖昧)ですので、最終的には自分で確認する必要があります。
(注)「セロテープ」はニチバンの持つ登録商標で「セロハンテープ」の商品名です。一方、「ホッチキス」は、明治時代からイトーキの登録商標でしたが、現在では一般名詞化したため、文房具分野での「ホッチキス」という商標は失効しているとのこと。ですので、文房具分野で「ホッチキス」という言葉を使うのは、現在では問題ないのかもしれません(参考:Wikipedia)。
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商標・商品名をチェックする(Word 2003)