キャリアプランの書き方

更新日:2010年01月14日

30代のキャリアは将来設計と応用力

30代は将来的な環境変化に対応した、応用力のあるキャリアを身につける年代です。そのためには、自社での目指すべきポジショニングの決定、市場(オープンマーケット)で通用するキャリアの想定、将来にわたるキャリアデザインの設定、専門分野での応用力が求められます。


評価される人とされない人の違い

評価される人とされない人の違いについて、組織の中の人材評価を手掛けてわかったことは、コミュニケーション能力に尽きます。コミュニケーションの中でも対話(ダイアログ)がキーワードです。みなさんの仕事とは上司からアウトソーシングされたものなので、重要なことは上司が何を求めているのかをしっかり受け止める「聴く力」です。

評価とは、事前期待と事後評価からされます。プロフェッショナルとして考えないといけないのは、事前期待に対する成果のみです。わかりやすい例では、世界のホームラン王として知られる現役時代の王貞治さんに対して、チームおよびファンが求めていたものは、ここぞという時のホームランでした。

期待に応えるにはたゆまない努力しかありません。評価されるためには上司の事前期待は何かを的確に掴むこと。これには対話での確認作業が必須で、イメージ合わせの作業です。これがきちんと行われるとイメージ通りの仕事ができます。イメージ通りの仕事ができれば評価され、次の仕事を任せられます。この感覚がわかればしめたものです。それからは良い循環で仕事が廻ってくるものです。

30代からのキャリアプランの作り方

これからはワークライフバランスの視点でキャリアプランすることが望まれる

これからはワークライフバランスの視点でキャリアプランすることが望まれる

ガイドの私は企業内研修などでキャリアプランニングする際、大きく経済的価値、社会的価値、文化的価値の3軸でプランニングするようにしています。

日本は 1990年をピークとしたバルブ景気を境に、この15年間を経て成長期から成熟期に完全に移行しました。経済的繁栄を謳歌したかつてのアメリカやイギリスのように、経済的な側面以外にも社会的側面や文化的側面もこれからは重要になります。成長期においていかに稼ぐかという一元的な価値論ではなく、成熟期では統合的な人間価値が求められるのです。

では、このような時代背景やキャリアの捉え方を意識して、キャリアプランのコンセプトを例示していきましょう。

■30歳(未婚者)の場合
これからの社会、自立と自己責任が求められます。結婚という選択肢を取る前提として、経済的自立が求められます。そのためには専門分野における卓越した技能と実績が必要です。

30歳をモデルとして考えると、40歳のセルフイメージを明確化することです。自分の10歳上の上司や上長で最も輝いている方をモチーフ化するのは有効です。その方の職務(職能+職位)をゴールとして、どんな能力と実績が必要かをイメージ下さい。一番重要なことは10年後のこう在りたいという具体的なイメージ(長期的な目標)です。短期的な目標は仕事上の短期目標です。

■35歳(既婚者)の場合
35歳をモデルとして考えると、先程と同様に、45歳のセルフイメージを明確化することです。先に記述した通り、35歳が転職をする上での節目となります。これ以降は今の組織を前提に覚悟を持って、自分の能力や適性を活かせる場で最大限貢献、成果を出すことに注力すべきでしょう。

さらに、ワークライフバランスの観点で、仕事以外の面もきちんと考える必要があるでしょう。親として、配偶者として、介護の問題、地域住民との関係、趣味やスポーツに関わる関係などもイメージして、ライフキャリアプランを考えることです。

以前、日本は純血主義で新卒採用をして定年まで1つの会社で全うしていくことが美徳とされてきました。経済的繁栄した兄貴分のアメリカは若いうちは転職を重ね、35歳くらいで居場所を決定し、腰を落ち着けていくのが一般的です。このところの第二新卒という流れを肯定的に見ればそういうことなのでしょう。

遅くとも30代には自分探しに終止符を打ち、最後に縁のあった組織で自己の能力と適性を最大限に発揮させることに注力することが重要でしょう。

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この記事の担当ガイド

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藤田 聰

人材開発・キャリアプランニングの専門家。IBMを経て起業。大手企業を中心に、延べ30万人以上の能力評…

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