電話連絡での敬語
取引先への連絡、営業訪問のアポイントを取る時など、電話でのコミュニケーションにおける敬語の使い方をチェック!
【問題1】次のAさんと取引先のBさんの会話で、敬語が正しく使われているものには○、誤っているものには×をつけて、正しい言い方に直してください。
1.A:「○○と申します。田中部長様はおられますか?」
2.B:「申し訳ありませんが、田中部長は只今外出されています。」
3.A:「何時ごろ、お戻りになられますか?」
4.B:「夕方の5時に戻られる予定になっています。」
5.A:「では、また電話します。」
6.B:「お電話があったことを、申し上げます。」
【解答】1.× 田中部長様はおられますか?
○ → 田中部長(または部長の田中様)はいらっしゃいますか?
・役職のあとに「様」をつけるかどうかは意見の分かれるところですが(接客業などでは、「様」をつけるよう徹底しているところもあるため)、文法的には、役職は敬称のため、様を付けると二重敬語になります。
・「おられますか?」の「おる」は、「いる」の
謙譲語(自分側を低めることによって相手側を高めて敬意を表す言い方)です。相手側には、
尊敬語の「いらっしゃる、おいでになる」を使うのが正解です。
2.× 田中部長は只今外出されています
○ → 田中は只今外出しております。
・社外の人に話しをするときは、上司は身内となるため、敬称となる役職名は付けません。
・同様に、「外出している」は、尊敬語ではなく謙譲語を使います。
3.× お戻りになられますか?
○ → お戻りになりますか?
・「戻る」に「られる」と「お~になる」を付けると、二重敬語になります。「戻られますか」でも誤りではありませんが、「お~になる」を付ける方が、より丁寧な言い方になります。
4.× 戻られる予定になっています
○ → 戻る予定になっています
・これも、2.と同様に、上司に尊敬語(~られる)は使いません。
5.× 電話します
○ → お電話いたします
・「電話します」は友達同士ではOKですが、仕事上では、「する」の謙譲語「いたす」を使うとスマートです。
6.× 申し上げます
○ → 申し伝えます
・「言う」の謙譲語「申し上げる」は、Bさんの上司へ敬意をはらったことになります。この場合は、Aさんに対して謙譲語となる「申し伝える」を使います。
■ビジネス敬語のポイント日本語の敬語は、非常に複雑で難しいように感じますが、注意するポイントは、次の2つになります。
その1:身内、自分には敬語を使わない一番間違いやすいのは、身内(社内)への敬語です。尊敬語(相手をストレートに敬う)と謙譲語(自分がへりくだることで相手を敬う)の使い方を、間違えないように注意しましょう。謙譲語を、相手側に対して使ってしまうケースが多く見受けられます。謙譲語は自分に対して使う表現(自分を下げる)であるため、大変失礼なことになってしまいます。
その2:敬語を使い過ぎない敬語を使い過ぎると、(気を使ったつもりが)逆効果になってしまいます。二重敬語や過剰な敬語表現にならないように気をつけましょう。
電話は、顔の見えないコミュニケーションです。言葉遣いを過って、電話の相手をムッとさせては大変です。失礼がないように心掛けたい場面です。
それでは、以上のポイントを踏まえて、会社訪問での敬語をチェックしてみてください! 次ページへ続きます>>