起業・独立のノウハウ関連情報

更新日:2006年04月01日

出版を「週末起業」の味方につける法

私が主催する週末起業フォーラムの会員には、一度は自著の出版を考えてくださいとお願いしています。理由は出版が起業成功の有効な手段となりえるからです。

文章:藤井 孝一(All About「起業・独立開業」旧ガイド)

あなたにとって忙しい今こそ、本を書くのに最適な時期と言えるのです。
私が主催する週末起業フォーラムの会員には、一度は自著の出版を考えてくださいとお願いしています。会員の出版を後押しする目的で、出版企画コンテストなるプログラムも開催しているくらいです。理由は出版が起業成功の有効な手段となりえるからです。週末起業を志す皆さんはぜひご検討ください。

起業家の多くがコンサルタントを名乗りだしている


独立にあたって出版というと、かつては経営コンサルタントと相場が決まっていました。経営コンサルタント業界では「出版が登竜門」と言われるくらい、自著を出版することが当たり前です。

ところが、従来型のいわゆる経営コンサルタントだけでなく、より多くの起業家が出版を自らの起業に活用するようになりました。というのも、起業家の多くが、自らのビジネスをより有利にスタートさせるためにコンサルタントを名乗るようになったからです。

このあたりは統計に表れています。東京商工会議所が2004年3月に行った調査によると「起業した、または起業を目指す業種」の4割(39.7%)が、コンサルティングとなっています。

フォーラムでもアンケートを実施しましたが、すでに週末起業している人が営む業種のおよそ2割(19.0%)はコンサルタント業です。これはオンラインショップなど小売業に次ぐ2番目の数字です。

なぜコンサルタントなのか?


これほどコンサルタントに人気が集まる理由は、
 ・元手がいらない
 ・時間単価が高い
 ・自分の知識・経験が活かせる
 ・非効率なドブ板が不要
 ・・・など、色々と考えられます。しかし、最大の理由は、こうした有利な点を自分のビジネスに活用しようと、あえてコンサルタントを名乗る起業家が増えているからです。

その証拠に「コンサルタントを営んでいる」と答えた人が、みんな経営者の参謀としての、従来型経営コンサルタントをしているわけではありません。

東商の調査でもコンサルタントと答えた人の内訳は、多くがIT関連やコスト削減、人材開発など、単なる企業の業務支援です。こうしたビジネスを始める起業家たちが、自分のビジネスを有利に進める手段として、こぞってコンサルタントの手法や肩書きを利用しているのです。

このあたりは、かねてより「●●コンサルタントや●●評論家を名乗ろう」と助言してきたところです。そして、コンサルタントを目指すなら、やはり自著の出版をして、自分の名刺や肩書きに箔を付けることから始めることが、その登竜門になってくるわけです。

出版にまつわる誤解


ところで、出版は多くの誤解を持たれています。そのため多くの人が、出版に二の足を踏んでいます。

代表的な誤解には、たとえば「本は有名人、または成功者が書くものだ。だから、自分が本を書くのは時期尚早だ」というのがあります。しかし、これは大きな誤解です。はっきり言いますが、本は有名になってから、または成功してから書くものではありません。反対です。有名になるため、成功するために書くものです。

事実、著書を書いたことで著名になった人の例は枚挙に暇がありません。皆さんがご存じの著名人の多くが、書籍がきっかけでブレークし、誰もが知る人となっています。あなたも著書で知った著名人は多いのではないでしょうか?

本は専門家だけの特権か?


似た誤解として「本は、その道の専門家だけが書く資格を持つ」という誤解もあります。たしかに専門家も本を書きます。しかし、著書が一つもないのに専門家として認知されるのも、同じように困難です。本を書いてはじめて世間から専門家として認知されるのです。だから、最初の一冊目は、みな専門家になる前に書いているのです。

実際には、本を書く過程で自分の知識や体験を体系化し、事例を集め、専門家としての体裁を整えていく人が大半です。

つまり本は、専門家だけが書くのではなく、専門家になるために書くためにも極めて有効なのです。

本を書く時間がない


このような悩みもよく耳にします。たしかに時間は限られています。特に、会社に勤める週末起業家にとって時間はさらに限られています。

では、いつの日か、本を書くための時間がたっぷりとれる日は来るのでしょうか?また、本を書いている人たちは、ひま人ばかりなのでしょうか?

本を書く時間がたっぷりととれる人と言えば、第一線を退いた人たちです。事実、「現役を引退したら本でも書きたい」と考えている人は多いようです。

しかし、読み手からすれば、現役を退いた、ひま人が書いた本を読みたいと考えるでしょうか?私なら、現場からの最前線の声が聞きたいと考えます。現代のようなスピードの時代に、引退した人の成功法則など大して役に立たないからです。

このように考えると、本、特にビジネス書のような実務に生かすべくして書かれる書籍は、忙しい中で書かれる宿命にあるのです。

つまり、あなたにとって忙しい今こそ、本を書くのに最適な時期と言えるのです。
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この記事の担当ガイド

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中野 裕哲

起業コンサルタント、税理士、行政書士、特定社労士。年間約200件の起業無料相談受託。起業準備から経営…

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