起業・会社設立のノウハウ/フリーランスになる

【4-3】 毎月の固定費を算出しよう

現在の生活を維持するには、毎月どのくらいの収入が必要ですか? 逆にどのくらいの収入がなければやっていけないか、その金額を「固定費」として掴んでおく必要があります。

執筆者:塚田 祐子



フリーランスの独立マニュアル
【 独立準備2:自営計画を立てる 】

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【 独立準備2:自営計画を立てる 】
【1】“計画倒れ”に終わらせない!
【2】売上と利益の関係を理解する


【3】毎月の固定費を算出しよう

経費は2つに分類されます


「自営計画書」の作成手順のその2では、「経費」を算出します。経費は、大きく分けると次の2つに分類されます。

■経費の種類

固定費家賃や水道光熱費等、売上に関係なく、毎月発生する費用です。
変動費売上の増加に比例して発生する費用です。

フリーで仕事をする場合は、自宅を事務所にするケースが多いため、家賃や水道光熱費、通信費等は家事関連費となり、その一部が必要経費となります。

ここでは、仕事をしなくても毎月出ていく費用を「固定の生活費」として、最低必要となる金額を計算しておきます。


毎月の固定生活費を計算


固定費
毎月の生活費にいくらかかるか、試算してみましょう!
現在、毎月の生活費はどのように管理をされているでしょうか? 収入金額から、家賃他、支払うべき費用を差し引いて、残った金額が“今月のお小遣い!”、といった具合ではありませんか?

それでは、一定の収入が保障されたサラリーマン生活からフリーになるとどうなるか…。お給料のように、毎月決まった日に決まった金額が、銀行口座に振り込まれることはなくなります。そこで、毎月どのくらいのお金があったら、今の生活を維持できるのか。その「金額」を、しっかりと把握しておくことが必要となります。

以下の表で、毎月最低必要となる費用、つまり固定費となる「生活費」を概算してみて下さい。

費用項目摘 要金 額

※事務所を借りる場合は、それらにかかる費用は全て固定費として計上します。

以上は、毎月支払っている固定費及び最低生活費の予算金額となります。自宅を事務所にして仕事を行う場合は、この固定費が最低限稼がなければならない金額となります。

経費には、これら「固定費」と仕事をすることで費用が増える「変動費」とがありました。固定費の項目の中で変動費となるのは、通信費、消耗品費、交通費、交際費等です。稼動すれば、それだけ増えていく費用です。この他、開業するにあたり、仕事に必要となる用具、什器備品、パソコンに関する費用等も、予算として概算しておきましょう。

毎月の経費、固定費、最低生活費を算出したら、次のステップへ進みます。次号では年収の目標を立て、どの位の売上があれば、どのくらいの「利益」が出るのかを計算します。

ガイドおすすめ書籍

家  賃家賃、管理費 
食  費※予算金額として。 
水道光熱費電気、ガス、水道代 
通 信 費電話代、インターネット関連費 
消耗品費※予算金額として。 
交 通 費※予算金額として。 
交 際 費友人との飲食代等。 
保 険 料生命・損害保険、自動車保険等。 
その他ローンや借入金の返済他。 
   
   
合計金額:毎月の固定生活費 
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