商品化しだいでは、自分の作品も売れる
---フリーランスのサイト読者には、クリエイターの方が多くいらっしゃいます。特にWeb系の方に、自分の作品をグッズ化してネット販売している方も増えているようです。そこで、作品を売るための方法や手法についてアドバイスをいただけますか?
基本的には、商品を製造(仕入)する人と販売する人は、役割分担をして別の方がいいと話しています。これは、リアルなビジネスでも、メーカーと小売り、場合によってはその間に流通業者が存在するのと同じです。しかし、クリエイターや職人さんが、自分の作品を自らのWebサイトで販売しているケースも数多く見受けられます。
ホームページに自分の作品の画像を並べておいて、気に入ったら購入ボタンをクリックしたり、メールで注文して下さい、といったものは、確かに見た目は通常のカタログ的電子商店と同じです。ただ、よほど知名度や人気のある作家の方でない限り、このような方法で売上を上げるのは難しいでしょう。
問題の1つは、芸術性や感性に訴える商品の良さを、ブラウザを通して伝えきれないということが挙げられます。(※音楽や漫画、アニメ、小説といったものは、ネット上でも十分期待できます。)
では、アート系の作品は、ネットで販売する手段が無いかというとそうではありません。事例でご説明すると、次の2つのサイトは、いずれも順調に売上を伸ばしています。
●笑顔屋本舗:お客様の名前を基に詩を作り、それを額入りの色紙に書く「オンリーワン笑顔シリーズ」が人気。
●にがおえマーケット:「絵を描くことが大好き」ということを商品まで高めた、究極のオンリーワン似顔絵ショップ。
この2つは、私の最新の著書「
これがバカ売れネットショップだ! オンリーワンショップを目指す人の成功のバイブル」の第1章に掲載して、“世界にひとつのオーダーメイド!まさしくオンリーワンのバカ売れショップ”として紹介しているサイトです。
どちらのお店も、単に自分の作品を並べたり、自分の感性のみで制作したグッズを販売するのではなく、作品をお客様サイドに合わせた商品として提案し、さらにお客様ごとの注文に応えることで“
世界にただ1つの商品”として提供しています。
また、大きな特徴として、作品はもちろんのこと、作家自身の個性をも前面に押し出して、
自己ブランド化をしっかりと図っていることが挙げられます。感性に訴える商品は、嗜好品ですから当然好き嫌いも出てきます。製作した後から、“想像していたモノの違う!”というようなクレームも実際あるでしょう。そのようなトラブルを未然に防ぐためにも、作家の「人となり」を事前に十分伝えて信頼感を築く努力をしておく必要があります。
作品を販売する前提には、作品そのものの良さに加えて、当然ですが、「販売する技術」も要求されてきます。ただ、現在売れて儲かっているショップでも、最初から絶好調であったわけではありません。売れているショップの全てに共通していることは、皆さん非常に研究熱心で、それぞれに試行錯誤を何度も繰り返しながら、自分のショップに合った売り方、売れる方法を見出しています。
自分の作品をネット販売するのであれば、リスクは最小限ですみます。売るために考え、研究や試行錯誤をすることは、きっと作品販売以外の本業のプラスにもなります。それに、たとえはじめは副業であったとしても、しっかりと売上が上がれば、立派な新規事業にもなりえます。是非チャレンジして下さい!
取材後記
山田さんが、取材をされたり関わりを持ったネットショップの数は、既に2000店舗近いそうです。その中から選りすぐった23店舗を紹介する「
これがバカ売れネットショップだ!」は、どのショップもオンリーワンショップで、しかも個人事業から遠い世界のものではありません。
またネットショップは、人と成りが表れるメディアであり、一人の力が最大限に発揮できるツールであるということを再確認しました。企業のIT活用が叫ばれて久しくたちますが、個人事業の
IT活用こそ重要テーマであり、またその可能性は無限大にあると感じました。今一度、自分の仕事におけるネット活用を考えてみたいものです。
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