起業・独立事例

更新日:2009年02月23日

起業の夢と現実:アロット 赤坂氏(1)

今回は、日本初のクラウドソーシングデザインコンテストサイト「MILLION DESIGNS」を立ち上げた、株式会社アロットの赤坂氏にお話を伺いました。

文章:日下 康幸(All About「起業・独立開業」旧ガイド)

株式会社アロット 赤坂氏


MILLION DESIGNS
日本初のクラウドソーシングデザインコンテストサイト「MILLION DESIGNS」を立ち上げた、株式会社アロットの赤坂氏。今まで、企業が特定の制作会社に依頼していたロゴデザインやサイトデザインを、ネット上でコンテスト形式で賞金を設定し募集、集まった多くのデザインの中から1つを選ぶことができるという、ありそうでなかった仕組みです。

これによって企業は、制作の外注費を下げられるだけでなく、デザイナーも自分の作品を個人として世に出せたり、新たな企業との仕事を請け負うことができるようになります。
なぜこのビジネスを思いつき、今後、どのような展開を考えているのかなどお話を伺いました。

日本にまだないネットサービスで起業したかった


Q.まず起業の経緯をお話いただけますか?
A.私は新卒からネット業界にいるので、とにかくネットビジネスで起業したい、という思いがありました。ただ、広告代理業や情報メディア、ECサイトなど既存のビジネスで勝負しても競合が多すぎることと、面白みがない。だったら、まだ日本にないサービスをやりたいと思い、日々海外のネットビジネスを研究していました。
英語と格闘しながら、1日何十サイトも海外のサイトを見続け、そこで半年ほど前に知ったのが、「クラウドソーシング」というキーワードです。

Q.最近よく耳にしますね。「クラウドソーシング」を分かりやすく説明していただけますか?
A.「クラウドソーシング」とは、その名の通り、「群集にアウトソースする」というビジネスモデルで、企業が今まで特定の下請け会社に発注していたものを、インターネットの向こうにいる多くの群衆にアウトソースしてコストを下げる、というものです。
欧米でのクラウドソーシングビジネスは、デザイン、コピーライティング、コーディングのみならず、広告代理業、企業・大学のR&D(研究開発)、銀行業にまで多岐に及んでいます。

要は、「群集の知恵」がインターネットを使ってモノを作る、ということです。
一番わかりやすいのは、Wikipediaですね。
1人の百科事典編纂者が百科事典を作るとしたら何年もかかりますが、Wilipediaのように世界中のユーザーの知恵であっという間に多くの分野の百科事典が完成しますよね。
このように、「群集の知恵」をネットを通じてビジネス化するのが、クラウドソーシングビジネスです。

Q.ではなぜクラウドソーシングの中でも「デザイン」の分野を選んだのですか?
A.私はインターネットメディアの広告代理営業をやっており、「良いクリエイティブを作りたい、けど予算が…」というクライアントと、「良いデザインは出したいけど、価格はそこまで下げられない」という制作会社の狭間で、いろいろな調整をしてきました。
そこで、企業が低コストでデザインを多く手に入れられ、デザイナーも制作会社に限定するのではなく、「デザインが得意な人」をすべて発注先と捉え、デザイン分野で企業の仕事を請け負うことで名を残せるようなビジネスであるこの「MILLION DESIGNS」を思いつきました。

Q.なるほど。それで起業されたということですね。
A.はい。私の経験と世の中の潜在ニーズが今後必ずマッチするだろう、という思いで、起業しました。一緒に起業した元同僚も、何社も大手ネット企業でサイトディレクターをやっており、現場にいた二人ともがこのビジネスは日本で必ず必要とされる、と思ったので、始めました


次のページでは、具体的なMILLION DESIGNSのサービスメリットをお伺いします。
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この記事の担当ガイド

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中野 裕哲

起業コンサルタント、税理士、行政書士、特定社労士。年間約200件の起業無料相談受託。起業準備から経営…

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