文章:藤井 孝一(All About「起業・独立開業」旧ガイド)
前回のAll About江幡社長から紹介をうけた次なる知識人は、同じビルにオフィスを構える縁から交友関係があるという、株式会社ネットプライス・佐藤輝英社長。「ギャザリング」という独自の小売形態を機軸に、30歳という若さで230名もの社員を束ね、年商100億円を超える実績を残す。そんな彼にとっての金曜、20時とは。
仕事を楽しむより、結果を楽しむ
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| 佐藤輝英(さとう てるひで)1975年生まれ。慶応大学SFC卒業後、ソフトバンクに入社。2000年4月、株式会社ネットプライスの代表取締役社長兼CEOに就任。現在に至る。 |
ガイド:一般的に金曜といえば、土日をあとに控え、体力的にも精神的にもリラックスできる時間ではないかと。で、実際のところ、どのように過ごされているのでしょうか。
佐藤(以下、敬称略):基本、仕事をしていることが多いんですが(笑)。とはいえ、異業種交流会や社員との懇親、交友関係のある経営者仲間とも飲みに行ったりしますね。
ガイド:そういった場でする話とは?
佐藤:できれば、日常的でざっくばらんな話をしたいんですが、気づくと仕事の話になってます。「今日は、仕事の話は抜きにしよう」と心に決めて社員と飲みに行くとしますよね。最初は、ちゃんとプライベートな話ができるんです。でも、どこかのタイミングでいつの間にか仕事の話にシフトしてしまっていて。最終的に、そこを楽しんでる自分がいます(笑)。
ガイド:ひとことで仕事の話といっても、いろんな観点がありますが。それは、具体的にはどんな内容なのですか?
佐藤:たとえば、異業種交流会に行ったとします。そこには、飲食業だったり、不動産業だったり、とにかく自分とは違った立場のプロフェッショナルが集まっているわけです。そんな状況を利用して、一瞬だけ飲食業の立場になってそこにいるプロに対して何らかのアイデアを出してみる。で、そのアイデアに対するレスポンスが返ってくる。自分の出したプランが仮に異業種でも通用するのかどうか、そんなことを測っているとき、とても楽しく感じます。
ガイド:実際、そこで出したアイデアに対する相手の反応は?
佐藤:世の中には、私と同じような発想を描く人がたくさんいるんだなぁ、とつくづく(笑)。でも、そこで大切なのは、その発想をリアルにできるかどうか、なんです。
ガイド:確かに、その差は大きいと思います。でも、それがなかなか難しい…。
佐藤:私が社員に対してよく言うのが、「仕事を楽しむより、結果を楽しめ」という言葉です。もちろん、仕事を楽しむのはいいことなのですが、さらに結果も楽しめるようになると、そこに至るまでのプロセスが苦にならなくなる。あるひとつの発想が生まれたときに結果を楽しめる意志があれば、それを実行するパワーとスピードには迷いがなく、突き抜けられるはずなんです。
ガイド:佐藤社長がそこに気づかれたきっかけは何だったのですか?
佐藤:私の場合、何かを達成したいと思うとき、まず目標ありきなんです。その目標に向かって逆算して、いま何をすべきかを決める。目標が漠然としているなかでとりあえず何かを始めてみる、という考え方もありますが、体力も時間も限られているなかでのその方法はハイリスクだと思っています。
佐藤氏の意外な原点とは…。
次ページに続く。