起業・会社設立のノウハウ/起業・独立開業の準備

起業に効く人脈の作り方

起業を志すなら、人間関係にも気を遣うべきです。自分にやる気を与えてくれるような人と付き合えば、発想や行動パターンは大きく変わってきます!

執筆者:藤井 孝一



起業を志すなら、人間関係にも気を遣うべきです。会社を辞めようと決心しているのに、友人、知人が社内にしかいない――というのは考えもの。なぜなら、自分にやる気を与えてくれるような人と付き合うことで、発想や行動パターンは大きく変わってくるからです。



人脈は会社の外で作れ


起業したいと思っているのに、なかなかふんぎりがつかない――。こういう人によく見られるのが「サラリーマン的な発想」。すなわち、行動できない理由を捜すのがうまい、悲観論者である、リスクを極度に嫌うなどです。彼らは理由をつけては決断を先延ばしにし、行動することを躊躇します。

一方、起業して成功する人は、サラリーマンでありながら、この「サラリーマン的発想」の対局ともいうべき「起業家的発想」をします。未来志向、ポジティブ思考。即断即決し、即行動します。フットワークが軽く、何でもやってみます。だから、結果的に成功するのです。

では、発想をサラリーマン的なものから起業家的なものに切り替えるには、どうしたらいいでしょうか? 効果的なのが、つき合う人を変えてみること。環境は人の考え方に大きな影響を与えます。だから、まず自分でつき合う人間を意図的に変えてしまうのです。

会社の同僚との交流しかない人は、それ以外の人とつき合うことを考えてみてください。ふだん同僚とのランチタイムや飲み会の場では、どんな話をしていますか?社内の人事ネタ、人のうわさ話、グチなどではないでしょうか。たまに仕事の話が出ても、会社の方針や経営陣への批判といった、自分の業務にはたいして役立たない話が多いのではないでしょうか。

こんな付き合いばかりしていると、発想が内向きになり、リスクを嫌うようになります。これがサラリーマン的発想であり、起業を踏みとどまらせる最大の要因なのです。

そこでおすすめしたいのが、すでに週末起業や起業をしている人との交流です。彼らはグチを言いません。自分の好きなことしかしていないからです。かわりに口にするのは、自社の戦略や将来の構想。それらは明日の話、すなわち仕事そのものです。夢物語でも遠い未来の話でもありません。この点もサラリーマンとは異なっています。

ですから、
異業種交流会やセミナーなどにはできるだけ参加し、外部の人との交流を持つべきです。そして、成功者の発想、道なき道を行くときの心構え、リスクの取り方などを吸収してみてほしいのです。

ただの名刺交換はなんの役にも立たない!


ただし、ただ名刺を配っても、正月に年賀状がたくさん来る以上の効果は何も期待できないでしょう。「まだ機が熟していない」とか「今は忙しい。正月休みにじっくり考えたい」などと言い訳をしていたら、チャンスはいつまでたっても巡ってきません。要は、「これは!」と思う人との次のステップに結びつけられるかどうかなのです。

起業家はお金儲けの話が大好きです。ビジネスの成否を評価する尺度はお金ですから、お金に興味があるのは当然です。また、彼らはチャンスがすぐに逃げてしまうことを知っています。だからリスクのないことには熟考などしません。

ですから、出会いのチャンスを最大限に生かすには、何か提案をしてみることです。たとえば相手が編集者なら、簡単な企画書を用意しておくのも手です。メールマガジンを発行していたら、そのバックナンバーを見せるのもよいでしょう。その場で時間が取れない場合は、数日以内に葉書やプロフィール、企画書を送るなど、なんらかのフォローをすべきです。

人脈は作るものではなく、ともに仕事をすることで生まれるもの。そして、一緒に仕事をするためには、相手が興味を持ちそうな提案を持ちかけるのが一番なのです。

さて、いかがでしたか。あなたも一度、自分の人的ネットワークを見直してみてはどうでしょうか。


【参考サイト】

▼ガイドリンク集より
会社を辞めずに実現できる起業スタイルを徹底解説!実例やノウハウなど、目からうろこの知恵が満載ですよ。
週末起業ノウハウ
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で起業関連の書籍を見るAmazon で起業関連の書籍を見る
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます