セレンディピティとは

ツン読状態だった本を見つけ、読みふけってしまう
ツン読状態だった本を見つけ、読みふけってしまう
「セレンディピティ」という言葉をご存じですか。

調べ物をしていて、「そうだ確かこんな情報が載った本がどこかにあったはずだ」と、書斎の本を探し始めました。

ところが、「おっ、こんな本を買っていたんだ!」とツン読状態だった本を見つけ、当初の目的を忘れてしまい読みふけってしまいます。気がついたら調べ物は進まず夕方に。

「セレンディピティ」とは何かを探している時、探していたものとは別の価値があるものを見つける才能のことを言います。もともとは『セレンディップの3人の王子』という童話で使われた言葉です。

スリランカ(セレンディップ)の3人の王子が宝物を探しに旅に出ます。ところが旅の途中で意外な事件に遭遇します。結局、目的のものは見つけられませんでしたが、それよりも大切なものを見つけて戻ります。ここから目的外のモノを見つける才能をあらわす言葉として「セレンディピティ」という言葉が出来ました。

セレンディピティの事例として有名なのがポストイットです。3Mの研究員が強力な接着剤を開発している最中に、たまたま非常に弱い接着剤を作り出してしまいました。本来でしたら失敗作ということで終わるのですが、それを見ていた同僚が本の栞(しおり)に使えないかと発想したことからポストイットが生まれました。

Web2.0時代のセレンディピティ

検索エンジンを使って、いろいろな情報を調べられるようになりました。

Googleの使命は「Google 独自の検索エンジンにより、世界中の情報を体系化し、アクセス可能で有益なものにすること」です。検索キーワードに合致するWebサイトをアルゴリズムを使って表示しますが、少し後ろの方の順位になると、多くの情報は整理されず混沌としたカオスの状態で表示されます。

昔は本を読んだり、人に会って話を聞かなければ様々な情報にアクセスすることはできませんでしたが、今では比較的簡単にカオス状態の情報を手に入れることができます。

検索するといろいろなWebサイトが表示され、確かに検索に使ったキーワードがページに掲載されていますが、中には全然想定していないような情報が掲載されたページを見つけることがあります。当初の検索の目的を忘れてしまって、リンク先をクリックしてしまい、気がつけばいろいろなページをブラウズしてしまいます。

Web2.0時代、これは何かと組み合わせると面白いのではと感じる才能、つまり「セレンディピティ」が大切です。
動画にコメントがつけられるニコニコ動画
動画にコメントがつけられるニコニコ動画

動画投稿サイトと言えばGoogleに買収された『YouTube』が有名ですが、ニワンゴが2006年末から始めた『ニコニコ動画』という動画サービスが話題になっています。

ニコニコ動画では動画を見たユーザーが入力したコメントが時系列で表示され、まるで映画の字幕のように動画に色々な言葉が表示されます。このコメント機能でYouTubeなどにはなかった、ユーザー同士の一体感が醸し出され人気を集めています。

ニコニコ動画は従来の動画投稿とコメント機能を組み合わせ、ニッチでマニアックな新たなビジネスモデルを作り出しています。

どうやってセレンディピティ能力を磨けばよいのでしょうか