システム導入事例

更新日:2005年06月05日

中国大返し 秀吉に本能寺の変の第一報が

個人情報漏洩の第一報が入った時その時。少ない情報の中でどう状況判断をし行動したらよいのでしょうか。本能寺の変の第一報を受け、中国大返しを行う秀吉に学んでみましょう。

本能寺の変の第一報が

1982(天正10)年6月3日。備中・高松城のすぐ近くで、一人の怪しい人物が捕らえられました。
本能寺の変の第一報
本能寺の変の第一報

「兄者、大変だ!」
「なんだ秀長!大声を出して。毛利が動いたのか?」
「それどころじゃない。信長様が亡くなられた。」
「なにい、御館様が!亡くなっただと!」

明智光秀から毛利に送られた密使が、高松城周辺に布陣していた羽柴秀長の軍に捕らえられました。

密使は書状を持っており、密書には前日の6月2日に明智光秀が京都・本能寺において信長を討ち果たしたとあります。

秀吉はただちに蜂須賀や黒田官兵衛などを集め、本能寺で信長が亡くなったことを伝えます。
最初の驚きの後、出てきたのはとまどいと疑問ばかり

「天子様は明智がおさえたのか?」
「わからんが、明晰な光秀殿のことだそこらへんは抜かりはないであろう。」
「京都に来ていた徳川家康殿はどうなった?」
「わからん。家康殿は京都の後は堺をまわる予定だったので、今頃、光秀殿とぶつかっている可能性もある。」
「細川忠興殿は光秀殿の娘を嫁にもらっているので、当然味方についただろうなあ。」

高松城の水攻め
高松城の水攻め

少ない情報の中、このまま議論を続けても無意味な状況を見て、秀吉が言います。

「らちもないことを言っていても仕方がないだろう。とにかく情報を集めるのが先決だ、黒田官兵衛にその役をまかせる。皆も何か情報が入れば官兵衛に伝えるように。」

「また街道筋などをしっかり見張り、毛利に御館様が亡くなったことを伝わるのを防ぐのだ。それから高松城攻めについては、和議でなるべく早く決着させる。秀長、安国寺殿に連絡してくれぬか。」


個人情報漏洩の第一報が

カタログ通販A社総務部に警察から電話が入りました。

オレオレ詐欺の実行犯を逮捕、家宅捜査したところ押収した資料からA社の顧客台帳が見つかったという一報です。本当にA社の顧客台帳かどうか照合したいという一報でした。

電話を受けた総務部の社員は、あわてて警察からの一報を総務部長に伝えます。

「ウチの顧客台帳が見つかったって、本当にウチの物なのか?」
「ええ警察の話ではその可能性が高く、確かめるために照合したいということです。」
「そうだとしたら信用問題になるじゃないか。なんでまたそんなことが起きたのだ。」
「顧客台帳はオレオレ詐欺の実行犯宅から見つかったそうです。」

少し絶句した総務部長は
「では、ウチの顧客台帳が犯罪に使われたということなのか?」
「まだわかっていませんが、可能性はあります。」
「何ということだ。あ~あ。どうしたらいい?」
「とりあえず社長に連絡されてみては。」
「社長は出張中だ。うまくつかまるかなあ。こんな時のために携帯電話ぐらい持つよう、いつも言っているのに。とにかくホテルや相手先の企業に電話してくれないか。」
新聞にA社の名前が
新聞にA社の名前が

しばらくした後、少し離れたところの女性社員から
「部長。新聞社から顧客台帳が漏洩した件でお話をお聞きしたいと電話が入っていますが」
「新聞社!もう伝わったのか?わしゃ何も知らん。何もわからん。社長に連絡がつかないので新聞社には後で電話してくれと伝えてくれ。」

翌日、A社が個人情報漏洩をしたような書き方で地方紙の朝刊に掲載されてしまいました。朝からA社には取引先や顧客からの問い合わせでパニック状態に。

何か事が発生した場合、初動が大切です。第一報を受け、驚くのは仕方がありませんが、その後にいかに適切な行動をするかで、あとあと大きく変わっていきます。

 初動:少ない情報の中でどう動くか >>
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水谷 哲也

中小企業のIT導入・活用を支援コンサルタント。累積相談件数が2600件以上。大学などで情報処理教育の…

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