大学生の就職活動/就職活動の選考対策

自己PR&志望動機の書き方講座(その2)(2ページ目)

みなさんを最も悩ませる「自己PR・志望動機」。その簡単な作成法を伝授する。きっとこの手順で作れば、みなさん自身の就職活動も、見えてくるはず。トライしてみよう!

執筆者:見舘 好隆

Step-6.「志望動機」の書き方講座!

自己PR&志望動機
熱意をぶつけないと、人事は会ってくれないよ。
ズバリ伝えるべきことは「熱意」である。

その「熱意」は、真剣に会社研究をした証拠を示すことになる。会社研究をしたことを示す手段として「(貴社で)やりたい仕事」を述べることになる。

作り方は「自己PR」と同じである。

  • 構成:
    「メインコピー(熱意)」+「具体的エピソード(熱意の論拠)」+「やりたい仕事」

     
  • 「メインコピー」=志望した熱意を一言にまとめて書く。
    自己PRと同じく、最初にメインコピーが必要である。
    志望動機のパターンは、おおまかに以下の四つ。

    1. 先輩訪問型:【やりたい仕事】をしている先輩にお話を聴き、大変興味を持ったので志望しました。
    2. 会社訪問型:【やりたい仕事】をしている○○店で先輩が働いている姿を見て、感動したので志望しました。
    3. 自己PR型:私が持つ【貴社が求める力】を発揮できると思い、志望しました。是非入社して【やりたい仕事】をしたいと思います。
    4. 企業分析型:他社とは違う貴社の~に共感し、是非入社して【やりたい仕事】をしたいと思い、志望しました。

    何度も述べるが、一番大切なメッセージは、「熱意があること」である。インターネットで簡単にエントリーできる時代、会社として最も避けたい学生は、「とりあえず受けてみました!」という学生である。どんなに素晴らしい力を持った学生であっても、熱意が無ければ面接を通しても、次回来ないかも知れない。そうなると面接に費やした時間が無駄になる。少々物足りない学生であっても、就職活動自体に揉まれて伸びるかも知れない。それであれば、熱意がある、つまり真剣に入社を検討している学生と会いたいと思うのは当然だろう。会社はインターネットや会社説明会などで、できるだけ我が社を理解してもらおうと、多額なコストを投じているのだ。そのコストに見合った会社研究をしてくれない学生とは、会いたくないのだ。

    また、会社研究を真剣にできない学生は、熱意が無いだけでなく、「仕事ができない」学生であることも意味する。つまり、「会社研究ができない」イコール「分析する力がない」学生と判断されてしまうのだ。

    人事は何千枚ものエントリーシートを読んでいる。さっと斜め読みするだけで、君が会社研究をサボったかどうか、もしくは会社研究する力がなかったかどうかは、簡単に見極めてしまうのだ。

    「先輩訪問型」「会社訪問型」は、その事実を書くだけで「行動した熱意」が伝わる。さらに会社案内には載っていない先輩の言葉などが手に入る。最強の方法である。

    物理的に難しい場合は、「自己PR型」「企業分析型」となる。前者は自らの「求める力」を示すことで、「求める力」を徹底的に調べて熱意を示す方法である。もちろん、会社案内に書かれた言葉そのままでは、熱意は伝わらないので注意しよう。後者はライバル会社と徹底的に比較を行い、その差に惚れ込んだことを述べる方法である。これも会社案内には載っていない視点で書くことが求められる。
     
  • 「具体的エピソード」=熱意の「論拠」を書く。

    1. 先輩訪問型:先輩訪問のエピソードを書く。先輩の名前を必ず書こう。そして会ったからこそ知りえた事実を書こう。
    2. 会社訪問型:会社訪問(店舗訪問)のエピソードを書く。どこに行ったかを必ず書こう。そして訪問したからこそ知りえた事実を書こう。
    3. 自己PR型:「求める力」を身に付けたエピソードを書くことになる。自己PRと同じ。
    4. 企業分析型:「かなりしっかり調べたんです!」というエピソードが欲しい。Step-3「会社研究」をよく読んでね。
  • 「やりたい仕事」=「求める力」を生かして貢献する「熱意」を書く。
    自己PRと同じ。貴社でやりたい仕事を書いて「熱意」を伝えよう。なお、やりたい仕事の内容はそんなに詳しく書かなくて良い。君の価値観(こだわり)を書けばよい。
     
  • 志望動機の構成(まとめ)
    • 私は貴社の「~」に共感・感動・熱い想いetc.を感じて、志望しました。
      【メインコピー(熱意)】
       
    • なぜなら~で共感・感動・熱い想いetc.を感じたからです。
      【具体的エピソード(論拠)】
       
    • 貴社の~の仕事に取り組み、貢献したいと思い、志望しました。
      【やりたい仕事】

これで「志望動機」は完成だ。

※次はStep-7.さあ、自己PR・志望動機の味付けと盛り付け!
※「勘違い志望動機」の例:
  1. 「○○業界だから」・・・これは非常にありえるのだが、そのまま書けば「同業界で大手の内定が出たらウチに来ないかもしれない」と面接官は思うし、親近感は感じない。
  2. 「(仕事内容)をしたいから」・・・業界と同じである。その仕事は他社でもできるよと言われて、サヨナラだ。
  3. 「業界一位だから」・・・そんなことは誰でも知ってるよ。誰でも知ってる理由では、人事はがっかりするよ。「業界大手だから」も同じ。
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