大学生の就職活動/就職活動の選考対策

自己PR&志望動機の書き方講座(その2)

みなさんを最も悩ませる「自己PR・志望動機」。その簡単な作成法を伝授する。きっとこの手順で作れば、みなさん自身の就職活動も、見えてくるはず。トライしてみよう!

執筆者:見舘 好隆

Step-5.「自己PR」の書き方講座!

自己PR&志望動機
「求める力があるんです!」とシンプルに伝えよう。ライバルとは違う表現でね。
「Step-4.自己PR・志望動機に書くべきことを再確認する!」はこちら。

ズバリ伝えるべきことは「求める力を持っていること」である。

そして、求める力を持っていることを証明する「具体的エピソード」を添え、「やりたい仕事」へと繋げていくのだ。

  • 構成:「メインコピー(求める力)」
    +「具体的エピソード(求める力の論拠)」
    +「やりたい仕事」

     
  • 「メインコピー」=「求める力」を一言にまとめた言葉を書く。
    自己PRである以上、「求める力」を絶対に伝えなくてはならない。求めていない力をPRしたら、「君は会社案内を読んだのか?」と思われてアウトだ。

    「自分を飾ってどうするんですか!本当の自分を伝えるべきなんです!」と思う人もいるだろう。そりゃそうである。しかし、会社にとっては採用もビジネスなのだ。将来活躍して、貢献してくれる可能性が高い人を採用したいのである。そのために、会社案内に「求める力」を書いているのである。人事や先輩の記事にも「こんな人に来て欲しい」とちゃんと書いているのである。その思いを無視するのは、社会人としてどうかと思うが、いかがだろうか。もちろん、自分を偽ってはいけない。偽らなくてはいけないなら、その会社に応募しない方が良い。ここで大切なのは、書類選考を通ることだ。「求める力」は面接でしか測れない。だからこそ、まずは書類選考を通過しないと何も始まらないと考えよう。

    話を戻す。さて、なぜ「メインコピー」がなぜ必要か。それは結論を先に述べるのが、社会のルールだからだ。結論を先に述べて、次にその理由を述べる。そして最後に熱意を添える。提出書類はもちろん、面接で会話する時もすべてこの順番で述べるようにしよう。

    次に書き方の注意であるが、会社案内に載っている「求める力」をそのまま使うのは絶対禁止である。あまりにも芸が無さ過ぎである。方向性が同じの、君オリジナルの言葉を使おう。他の学生が絶対に使いそうにない言葉を考えよう。もちろん、小説のタイトルではないので、分かりやすくないとダメだぞ。
     
  • 「具体的エピソード」=求める力の「論拠」を書く。
    「求める力」を持ってますと書いても、面接官には「本当かなあ?」と思うだろう。よって「論拠」を述べなくてはならない。中途採用であれば職務経験が論拠となるが、みなさんには当然無い。よって「具体的エピソード」で「求める力を持っていること」を証明しなければならない。

    コツは、「失敗した」「壁にぶつかった」など、挫折を書いた上で、その「挫折を乗り越えたプロセス」を書くことである。単に成功した話を書いても、結局は「たかが学生」である。人事が知りたいのは、少々のことでもへこたれず、「長時間行動を持続した」事実である。なぜなら、仕事は「毎日」あるのだ。仕事の成果は短期間では出ないのだ。長時間、求められる行動を持続して始めて成果が出る。そんな努力を続けられるかを、人事は見ていると考えよう。「点」ではなく、点と点の間にある「線」を見ていると考えよう。
     
  • 「やりたい仕事」=「求める力」を生かして貢献する「熱意」を書く。
    「求める力」の証明を「具体的エピソード」で行った。あとはその力を用い、貴社でやりたい仕事を書いて「熱意」を伝えよう。なお、やりたい仕事の内容はそんなに詳しく書かなくて良い。君の価値観(こだわり)を書けばよい。
     
  • 自己PRの構成(まとめ)
    • 私は○○する力を持っています。
      【メインコピー(求める力)】
       
    • なぜなら~の経験でその力を得ました。
      【具体的エピソード(論拠)】
       
    • 入社できた暁には、例えば貴社の~の仕事に取り組み、貢献したい。
      【やりたい仕事】

これで「自己PR」は完成だ。

※次はStep-6.「志望動機」の書き方講座!

「Step-4.自己PR・志望動機に書くべきことを再確認する!」はこちら。

※記事「インターンシップエントリーの秘訣!」もよく読んでね。
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