大学生の就職活動/就職活動の選考対策

面接で自己PR・志望動機を上手く伝えるコツ

いくら素晴らしい自己PRでも、その伝え方をしくじれば、相手には伝わらない。内容だけにこだわるのではなく、伝え方も意識して練り上げよう。今回は超一流の鮨職人から素材の活かし方を学ぶ。

執筆者:見舘 好隆

超一流の鮨職人から学ぶ、伝え方のコツ!

自己PRの伝え方
いくら素材が良くても、伝え方をしくじれば、君の素晴らしさが相手に伝わらない。
自己PRの「書き方」に関しては、
「自己PRの書き方講座」
「“企業が求める力”を理解した自己PR」
「複数の自己PRを作るコツ!」
「先輩取材をして最強の自己PRを作る」
など、今までたくさん書いてきた。
今回は、面接における自己PR・志望動機の「伝え方」を伝えたいと思う。

NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、鮨職人の小野二郎さんの“仕事の流儀”を学んだ。小野さんは、日本屈指の寿司の名店で、先日ミシュランのガイドで三つ星となった「すきやばし次郎」の職人。齢82歳、まだ現役だ。今回は、小野さんの言葉や所作から学んだコツを、自己PR・志望動機を面接で伝えることに活かしてみたい。

【コツ1】話すタイミング

小野さん曰く、そのお鮨が最も美味しいと感じる瞬間は、「握りたて」だそうだ。よって小野さんは、お客様がお鮨を食べ終わる時間を見定めて次のお鮨を握り始め、食べ終えた瞬間に次のお鮨をすしげたに置いていた。

これは、面接でも同じだろう。面接官にはいろんなタイプがいる。おとなしいタイプの面接官もいれば、ガンガン熱いタイプの面接官もいる。若手の社員が面接官の時もあれば、役員や社長クラスの場合もある。にも関わらず、もし君がいつも同じ話し方や声、態度、内容で話していたとしたら、相手をイライラさせたり、がっかりとさせてしまうだろう。

ここで大切なポイントは「ペーシング」である。ペーシングとは、相手(面接官)の考え方、感情、態度に、自分のペースを合わせること。例えば相手が自分に興味の無い話・知らない話をしてきても、何とか知恵を振り絞ってついて行こう。相手が話すペースが速ければ速く、遅ければゆっくりと話そう。相手が身を乗り出して身振り・手振りを使ってきたなら、君も身を乗り出して大きくアクションしよう。そうすることで面接官は君が自分に合わせてくれていることを感じ、そして君が入社しても先輩たちとうまくやっていけると考えるだろう。

「自分らしく振舞って落ちても仕方ない」と思うかも知れない。しかし、面接の目的は内定を取ることなのだ。いつもの自分を押し通すことではないのだ。


※次のページで、話す順番について考える!
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