マンション購入術/マンション購入の失敗・トラブル

平成15年度マンション総合調査 トラブル主因は居住者間のマナー

国交省がマンション居住者1万2500人を対象に行った「マンション総合調査」の結果が公表されました。気になるポイントをご紹介します。

平賀 功一

執筆者:平賀 功一

賢いマンション暮らしガイド

■居住者間マナーを原因とするトラブル 83%

国土交通省が数年に1度、全国のマンション管理組合理事長等および区分所有者に対して行う「マンション総合調査」の結果(平成15年度版)が公表されました。マンションの概要から管理規約、管理費や修繕積立金、共用部分の使用、大規模修繕工事関係、建て替え、そしてトラブルの発生状況などについてアンケート形式で返答する形式となっています。今回はその中からいくつかをご紹介いたします。


■トラブルの発生状況   単位:% (重複回答)

現在住んでいるマンションにおいて「過去に発生したトラブル原因は何か?」という質問に対しての回答です。「居住者間のマナー」が8割超と突出しているのが特徴的で、次に「建物の不具合」「費用負担」「近隣関係」と続きます。ひとつ同じ屋根の下で一種の“共同生活”をしているだけに、どうしても居住者間の摩擦は避けられませんが、ほとんどの住人が他人の行動に対して不満を感じていることが分かります。

違法駐車・違法駐輪ペット飼育生活音バルコニーの使用方法廊下への私物放置リフォーム
55.5%48.9%52.1%21.5%28.2%11.4%

不満の具体的内容(重複回答)を分析すると、マンション3大トラブルと称される「駐車場」「ペット飼育」「騒音」へ帰結することが判明します。集合住宅における永遠の課題といっても過言ではないようです。


その他、「建物の不具合」および「近隣関係」についても下記に具体的内訳をご紹介します。

建物不具合近隣関係
雨漏り水漏れ外壁落下その他施工不良日照権電波障害騒音・異臭
23.5%33.3%5.3%21.2%3.6%13.3%17.5%


次ページではさらに「ペット飼育」についてアンケート内容を見ていきましょう。
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