就職活動事例

更新日:2005年08月21日

為末がメダルを取った理由(前編)

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為末選手は、天賦の才だけでメダルを取ったのではない。キャリアを切り開く理論「計画された偶発性」を体現したのだ。君のキャリアも、私もキャリアも、もっと切り開く余地がきっと、あるはずだ。

為末選手が実践した「計画された偶発性」


今まで何度も登場している、スタンフォード大学のクランボルツ教授が発表した、キャリアを切り開く理論「計画された偶発性」。為末選手は、この理論をまさに体現したと言っていい。

「計画された偶発性」とは、リクルートの創業者・江副浩正さんの言葉で言い換えたほうがわかりやすい。「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」。つまり、
  1. 個人のキャリアは、「偶然に起こる予期せぬ出来事」によって決定されている。

  2. その「偶発的な出来事」を、主体性や努力によって最大限に活用し、力に変えることができる。

  3. その「偶発的な出来事」は、意図的に生み出すこともできる。

  4. 「偶発的な出来事」を意図的に生み出す方法とは、積極的に行動することである。
という理論だ。

そりゃそうだ。私も振り返れば全て「機会」が自らを成長させてくれた。でもどれが成長できる機会かどうかは当時わかるはずもなかった。例えばこの大学に行けば成長できるとか、このサークルに入れば将来の伴侶と出会えるとか、このバイトをすれば社会勉強ができるとか、この資格を取ると求人市場における価値が高まるとか、この会社に入れば仕事ができるようになるとか、この異動を受け入れたらビッグな体験ができるとか、そんなことはやってみないとわからない。わかるはずはない。

でも少なくとも、「機会を得なければ成長は無い」ことだけは確かだ。宝くじを確実に当てる方法は無いが、少なくとも買わなければ絶対に当たらない。

というわけで結局、最も大事なことは、いかにスムースに「行動できるか?」だ。そのために必要な「成長を生み出す行動の心得」が、クランボルツ教授が指摘する以下の5つの要素なのだ。
  1. 好奇心(Curiosity)…行動をかきたてるエンジン。

  2. 持続すること(Persistence)…持続しなければ、成長できる機会は出現しない。

  3. 柔軟でいること(Flexibility)…柔軟でなければ、成長できる機会を受け入れられない。

  4. 楽観的に考える(Optimism)…楽観的でなければ、失敗にクヨクヨして前に進めない。

  5. リスクテーキング(Risk-Taking)…リスクが無い行動に、大きな成功はない。


為末選手は、以上の要素の、ほとんどを実践した。

さあ、一つ一つ紐解いてみよう。


※次のページで、雨・開始時間・フライングを味方したポジティブな発想について考える!

(執筆者:見舘 好隆)

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