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ドラマ「ハケンの品格」で見る派遣のお給料

シリーズ第2弾。今回は、派遣社員の給料のしくみについて特集します。「時給制による毎月の給料の変動額」や、「時給がアップすれば月収や年収はどれくらい変わるのか」ということを例をあげて紹介します。

執筆者:加藤 由紀子


時給制だと毎月のお給料に変動があると聞くけれど、一体どれくらい変動があるのでしょう。
当サイトでもおなじみになってきた、ドラマ「ハケンの品格」。第4話の中で、派遣会社営業の一ツ木さんが、派遣社員のトラブルで一番多いのが時給に関する問題である、と言っているシーンがありましたね。ということで今回は派遣社員の給料についてクローズアップしてみました。


派遣社員のお給料

正社員として働く場合、給料については多くの企業が月給制を採用しています。しかし、派遣で働く場合は、時給制(もしくは日給制)を採用している派遣会社がほとんどです。ドラマの中で美雪が給料の少なさにショックを受けているシーンがありましたね。同僚の派遣社員に、1月は給料が少なくなると説明を受けていましたが何故でしょう? 派遣社員の給料のしくみを確認してみましょう。

美雪の場合、時給は1,200円という設定でしたが、今回は一般事務の全国平均により近い時給相場、1,400円で計算します。(残業、交通費支給はなし)

*対象期間は2007年1月から年12月までの1年間。労働時間は休憩を除いて1日8時間、会社の休日は、土・日・祝、それ以外の休日としては、年末年始を12月28日~1月4日まで、夏季を8月13日~17日まで、GWについては祝日に挟まれた5月1日と2日も休日として設定。


給料の多い月と少ない月の差額は?

上の例の場合、年間における稼働日の月平均日数は19.6日となります。ただし、年末年始や夏季の特別休暇など、派遣先で長期休暇がある月や祝日の多い月は、稼働日が少なくなり、その分給料も少なくなります。1月は給料が少なくなるという理由はここにあります。一方、派遣先の休日や祝日の少ない月は稼働日が多い分、給料も多くなります。

給料が最も多かった10月の246,400円(稼働日22日)と、給料が最も少なかった1月などの201,600円(稼働日18日)とで差額を計算してみると、なんと44,800円もの差になるということがわかりました。

毎月決まった額が支給される月給制に比べると、時給制は、勤務日数により給料の変動を受けやすく、資金使途の計画が立てにくという悩みがありそうです。私自身も月給制で働いていた頃は稼働日など気にした覚えはありませんでした。しかし、時給制で働いていると、幾度かカレンダーや手帳と向き合い当月の稼働日を「1、2、3、4 ……」とひたすら数え、給料を計算した経験があります。

時給がアップすれば、年収にいくら差が出る?次のページで紹介します。
年月稼動日数支給総額
2007年1月18日201,600円 (1400円×8h×18日)
2007年2月19日212,800円
2007年3月21日235,200円
2007年4月20日224,000円
2007年5月19日212,800円
2007年6月21日235,200円
2007年7月21日235,200円
2007年8月18日201,600円
2007年9月18日201,600円
2007年10月22日246,400円
2007年11月21日235,200円
2007年12月18日201,600円
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