会計上も『損失は資産』となることが
前のページでは税務面から『損失』について見てきましたがこれらの損失は今期若しくは将来の税負担を軽減してくれる面もある、ということでした。
税負担が軽減される、ということは、その分、会社から現金や預金を支出せずに済むということです。
いわば、税務上の損失は『将来の税金が軽くなる権利』とも言えるのです。
会計上もこの効果に着目して、損失のうち税負担が軽くなる金額を『繰延税金資産』という、資産の一種として取り扱う場合があります。
この『繰延税金資産』を計上するにあたっては「計上すべきかどうか」「計上するとしたらどれくらいの金額を計上するのか」などを慎重に検討する必要がありますが、税効果会計を導入している会社であれば、検討の余地はあるかと思います。
経理の人々は『損失』でもタダでは起きてはいけない!
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| 景気の良い時よりも、このような時のほうが経理に対して求められることが多くなってきます。 |
現在の世界を取り巻く経済状況は決して良好とは言えません。もしかしたら、お勤めの会社が損失を出すかもしれません。
でも、「経理の仕事」に携わるみなさんは、漠然とその「損失」を受け止めるのではなく、「その損失を少なく抑えるにはどうしたら良いか」「損失をどうにか今後に活かせないか」ということを考え、経営陣に提案していくことが必要かと思います。
不況の今こそが「経理の仕事」の「腕の見せ所」であるとも言えるのです。
【今回のまとめ】
■ 決算上の『損失』は、長い会社の営みの中の一部でしかない。
■ 『損失』の内容によっては、税負担が軽減されるものもある。
■ 『損失』に囚われるのではなく『損失』にいかに対処するかが重要だ!