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「見えない在庫」に気をつけろ!

「在庫」というと商品や製品、材料を連想するもの。ですから、小売店や製造業にしか関係ないと思われがちです。でも、実はサービス業などの業種にも「在庫」が存在する場合があるのです。

執筆者:森 康博

「在庫」を抱えすぎると大変!

クリエイター
クリエイターの私には、在庫なんて無縁のはずですが?
…それって、ホントでしょうか?
みなさん、『在庫』というとどのようなものを思い浮かべるでしょうか?小売店や卸売業の方ならば「商品」、製造業の方であれば「製品」が浮かんでくることでしょう。

景気が悪くなってくると、消費者の財布の紐も固くなってきますから、これらの在庫を抱える会社はその処分に頭を悩ませているところも多いと聞きます。
「おっと、うちはサービス業だから在庫は関係ナシだ!」
たしかに、サービスを提供する「サービス業」は「在庫」とは無縁のようにも思えますが……
「サービス業には在庫はない!」これって本当でしょうか?

「仕掛品(しかかりひん)」は、ありませんか?

いきなり答えから発表してしまいますが、「サービス業」にだって「在庫」が存在する場合があります。それは「仕掛品」です。

簿記の勉強をなさった方は、工業簿記の時間に耳にしたことがある言葉のはず。
たとえば、自動車を製造していて「あと、タイヤを取り付けるだけ……」というところで決算を迎えた場合、この「タイヤのついていない物体」が「仕掛品」と呼ばれます。
「仕掛品」とは「(製品などを)製造途中の未完成のもの」を意味する在庫のひとつなのです。

では、「サービス業」にも存在するという「仕掛品」とは、一体どのようなものなのでしょうか?

「仕掛品」について深く探っていきましょう!
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