一般事務で働く・転職する/一般事務の仕事

もっと身近に「売上」と「原価」~前編~

「売上」と「原価」…経理事務を担当してない方にとては、あまり身近でない言葉かもしれませんが、どんな職種であっても、知っておきたい、わかると面白いものです。わかりやすく説明していきます。

執筆者:平井 実穂子

ちょっと前置き…ファミレスの3名様

「3名様、おまたせいたしました」

ファミレスにランチを食べにきた仲良しの3人。すぐに案内され、メニューを渡されました。
3人共ランチタイム用のメニューを見ています。ランチには全てドリンクとサラダが付いててお得なのです。

メニューを貰ってしばらくすると、お店の人が注文を取りに、テレビのリモコンよりちょっと大きいくらいの端末を持ってやってきました。
「ご注文お決まりでしたらどうぞ」

佐藤さんは、
「私、1000円のオムライスランチでホットコーヒー」
ピッピッピッ、と、オーダーを端末に入力する…これってもうおなじみの光景ですね。

塚本さんは、
「私は800円のハンバーグランチ。オレンジジュースで…すみません!アイスココアに変えてください」
ピッピッピッ。

そして岡田さんは、
「私は900円のパスタランチで。飲み物はいらないんだけど…」
「ランチには全てドリンクが付いております」
「…じゃ、ウーロン茶で」

お店の人が行ってしまってから、しっかりものの岡田さんは言いました。
「飲み物いらないから、安くしてくれるといいのに…」

「単品にすればいいじゃん」
「サラダは欲しいんだもの」
「いいじゃんセットなんだから。それにさ、ウーロン茶別に頼んだら300円だよ。お得じゃん」

でも、ランチのあと、テーブルに残された伝票を見ると…。

オムライスランチ  800円
ランチコーヒー 200円
ハンバーグランチ 600円
ランチアイスティー 200円
パスタランチ 700円
ランチウーロン茶 200円

となっていました。

「なによう!セットって言っても金額分けてあるじゃない。それならドリンクなしで200円引いてくれたっていいのに」

「売上」はひとつじゃない

メニューに書いてあるパスタランチは900円。でも、伝票には、ランチとドリンクの値段が分けて表示されていた…。
支払う金額が変わるワケじゃなし、単品で頼むよりお得なのだから、そんなのどうでもいいじゃない、と思う方がほとんどだからか、こういう伝票を貰うこともあります。
居酒屋で飲み放題プランを頼んだ時、食べ物と飲み物が分けて表示してあり、「元が取れた!」と思うことも(笑)。

ではなんでこんなことをするのか?

それは料理の売上と、飲物の売上を、分けて集計したいからです。

簿記学習とはちょっと違う、「売上」の仕訳≫

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