文章:宮下 公美子(All About「介護・福祉業界で働く」旧ガイド)
介護の職場とそこではどんな職種がどんな仕事をしているかを紹介するシリーズ。今回は訪問入浴サービスについて紹介します。
どんな職場、仕事?
「訪問入浴サービス」は、在宅の高齢者や障害者の家に組立式の浴槽を持ち込んで、血圧や体温、体調をチェックしたあと、訪問入浴車のボイラーで温めたお湯を入れ、30分~1時間で入浴を提供するのが仕事。限られた時間内で、利用者に慌ただしさを感じさせずに入浴してもらうには、手際の良さと同時に細かい心配り、そしてチームワークの良さが求められる。
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利用者の嬉しそうな顔を見ると疲れが吹き飛ぶ、というスタッフは多い ※写真協力/アサヒサンクリーン(株) |
朝、事業所に出勤はするが、スケジュールを確認したら在宅の高齢者や障害者の家に向けて出発するため、訪問入浴サービスの職場は、利用者の家、そして、利用者宅を巡回する間の訪問入浴車の車内ということになる。
1日の訪問件数は、5~8件ほど。かなり体力を必要とする仕事だ。しかし一方で、「ああ、気持ちいい」という利用者の心から嬉しそうな顔、胸にしみる感謝の言葉に接することが非常に多く、一度やると辞められない、と言う人も多い。また、利用者の全身状態を確認できる、とても重要な仕事でもある。
サービスは、多くの場合、オペレーター、ヘルパー、看護師の3人1チームで提供する。役割分担しながら動くが、入浴中は全員が利用者と話しながら体を洗い、体調の変化に気を配る。
3人のチームは、固定メンバーで決まった利用者を訪問するところ、日によって違うメンバーで違う利用者を訪問するところ、エリアだけ固定して日によってチームを組み替えるところなど、事業所によって違う。いずれにしても、前述のようにチームワークが求められ、また、1日、同じメンバーで車に乗り、一緒に移動する仕事でもあることから、他の介護の仕事以上に協調性が必要とされる。
一方で、看護師以外は介護保険制度上、資格要件はなく無資格でも就労できることから、資格を持たない未経験者にもチャレンジしやすい仕事だと言える。