□■痰吸引は医療行為じゃない、生活行為だ!■□「人工呼吸器をつけた子の親の会」 → 厚生労働省・泉氏 質疑応答の最後に、「人工呼吸器をつけた子の親の会」の方から、やや怒りのこもった声で、こんな発言がありました。
「こうしてずっと聞いていると、吸引は医療行為であると位置づけて、そこから一歩もでようとしない。
人工呼吸器をつけていても、在宅で療養しているわけではない。暮らしているだけだ。子どもは大きくなれば、人工呼吸器をつけて学校にだって行く。
我々親は、痰の吸引の研修を受けたわけではない。見よう見まねで覚えた。難しくなんかない。医療従事者ではないし、生活行為としてやっているのだ。医療行為だ何だといっている間に、
どうすればよりよく暮らしていけるかを考えるべきだ」。
静まり返った会場からは拍手が起こりました。聞いていて、その切実な思いに胸が苦しくなるほどでした。厚生労働省の泉氏は、「他の人工呼吸器患者についても、早急に対応を進めたい」と答えました。
□■フォーラムを終えて■□ 患者の切実な現実と、建前と、理想論と、従事者の不安と。
これらが頭の中でグルグルと渦を巻き、何を一番優先させるべきなのか悩みます。
私がホームヘルパーなら、気持ちでは困っている患者さんの役に立ちたい、吸引を引き受けたいとは思いながら、事故や医学的知識がないことによる不安から、引き受けることは躊躇すると思います。
研修を受けて、技術的に自信が持てたとしても……おそらく私は引き受けられない気がします。やはり理想は、医療行為は医療職がカバーできる体制が整っていくこと。そう考えながら、目の前に困っている人がいるのに引き受けられないと断る自分を、なんて冷たい介護者だとひどく嫌悪することでしょう。
こうした現場のホームヘルパーの苦しみを、厚生労働省も日本看護協会も理解してほしいと思います。そして、できれば患者のご家族にも。自己保身で断るわけではない。お互いのために、医療知識がない人間が引き受けることの不自然さ、怖さを、見過ごせないから断る、ということを理解してもらえないだろうかと思います。
誰に習ったわけでもない家族がやっているのだから難しくない、という論理は、他人であり、営利事業者であるホームヘルパーにはあてはめられないと思うのです。
それは、全く別の次元の問題だと思うのです。
私、間違っているのでしょうか……?
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