文章:須子 はるか(All About「海外で働く」旧ガイド)

今まで、大手商社による駐在としての派遣や、ワーキングホリデー、留学中の就業体験などがメジャーだった海外就職に新しい風が吹いています。働き盛りで経験もある程度積んだ30代が、
本当の意味でのキャリアアップを求めて海外で働くことを目指すようになっているというのです。今回は、その真相に迫ります!
▼新しいワークスタイル終身雇用制度が事実上崩壊し、キャリアアップの面倒は自らがみなければならない今の時代。国境をさほど意識せずに働く人たちがじわじわと増えています。オーストラリアの地理学者グレーム・ヒューゴはそんな新人類を
「グローバル・コミューター(地球規模の通勤者)」と呼ぶそうですが、彼らの「新しい働き方」に少し注目してみたいと思います。
キャリアアップの手段として海外を選ぶ動機は、おもに3つ。他の人と違った強みを開発するため、自由に実力を発揮できる場で働くため、そして自分自身の価値観に正直に生きるため。
まず、他の人と同じことをしていても
自分の市場価値はあがらない。そんな雇用市場を見越して、人と違ったキャリア選択のひとつとして海外を選ぶ人が増えています。
そして、特に女性に多いのが、日本でなら到底できないような大きな仕事を任せてもらえるといった、
実力発揮への欲求。自分の実力を信じてくれないような日本企業にはサヨナラを告げて、といったところでしょうか。
最後は、自分自身の価値観。特定の国の文化や価値観や人が自分にあまりにもピッタリしていることを発見してしまう場合があります。そうしたとき、
自分の感性に従って生きられる場所を選ぶために現地で就職することを選ぶ場合もあるのです。
さて、そんな風に海外で働くことがみんなの常識になりつつあるのは
いったいなぜでしょうか?